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レムリア
辞書:文化用語の基礎知識 民俗学用語編 (LFOLK)
読み:レムリア
外語:Lemuria
品詞:その他地名

かつてインド洋上に存在したとされる大陸。存在時期および沈没年は一切不明で、存在位置も含め多数の諸説がある。

イギリスの動物学者フィリップ・L・スレイター(1829(文政12)年〜1913(大正2)年)がアフリカ、マダガスカル島、アジア、インドネシアに生息するレムール(キツネザル)の分布体系を説明するために「昔はインド洋に巨大な島が存在し各地域を繋いでいた」という仮説を立て、これをレムリア大陸(キツネザル大陸)と名付けたのが発端。アトランティスやムーといった他の幻の大陸と異なり非常に学術的な仮説により生まれた話で、それゆえに唯一「伝説の存在しない幻の島」である。

ただし伝説も証拠も一切存在しない仮説であり、後に大陸移動説が発展したこともあって、考古学・地質学方面では全く相手にされなかった。しかしドイツの動物学者エルンスト・ハインリヒ・ヘッケルがこの大陸を人類発祥の地と主張した他、ロシアの著名なオカルティストであるヘレナ・パトロヴァ・ブラヴァツキーや、オーストリーの哲学者で教育家であるルドルフ・シュタイナー、スコットランドの神話学者ルイス・スペンスなど多くの神秘主義者の間で高い支持を受けている。

しかし、神秘方面で受けてしまうのは、きっとスレイターにとっては不本意であったに違いない。

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