キヤノンのディジタル一眼レフカメラ用レンズの一つ。キットレンズ。
EOS 50Dのレンズキット用レンズとして発表された製品。
標準域から望遠域までを一本でこなすお手軽レンズである。望遠側でF5.6と、対抗製品より1/3段ほど開放F値が明るいのが魅力と見られる。
便利ズームなので、画質は追求しないレンズである。
このレンズをキットとして採用したカメラは、次の通り。
- 構成: 12群16枚
- 距離: 0.45m〜∞
- 倍率: 最大0.24倍
- 口径: 72mm
- 質量: 595g
- 直径: 最大78.6mm
- 長さ: 102mm
- 型番: EF-S18-200IS
- 定価: \89,000(税別)
- 発売: 2008(平成20)年9月27日
純正レンズポーチは「LP1116」である。
- 焦点距離: 18-200mm (35mm判換算29-320mm)
- 開放F値: 3.5-5.6
- 機構
- 贅沢なレンズ
- ガラスモールド非球面レンズ×2枚
- UDレンズ×2枚 (特殊低分散ガラス)
- 凡庸な高倍率ズームレンズである。可もなく不可もなく
- 開放付近は解像力に欠ける
- F10くらいまで絞ると解像度はそこそこ
- しかし高いくせにフード別売
- オートフォーカスは十分に速く、静か
- 広角端(18mm)では樽型の湾曲が激しい
- 広角端(18mm)近くを内蔵フラッシュで撮ると、フードがなくてもケラレる (キットにも拘わらず)
- 質感は良い
- モーター音も悪くない
EOS Kissにはこれで充分なのだろうが、非常に高性能なEOS 50Dのキットとして出してしまったことが戦略上の大失敗だった。このレンズでは、50Dの性能を完全に引き出すことは難しい。
対抗は、ニコンの同等製品と考えられている(価格は全て税別)。
- ニコン AF-S DX VR Zoom-Nikkor ED 18-200mm F3.5-5.6G(IF) (560g、\105,000)
- シグマ 18-200mm F3.5-6.3 DC OS (610g、\79,000)
- タムロン AF18-200mm F/2.5-6.3 XR Di II (405g、\66,000)
対抗のニコンは超音波モーター(SWM)採用なのに対し、このレンズは超音波モーター(USM)が付いていない。但し、シグマ・タムロンよりは静かに動作する。
関連するリンク
http://cweb.canon.jp/ef/lineup/ef-s/ef-s18-200-f35-56is/
用語の所属

一眼レフカメラ

EF-Sレンズ