痛車 |
辞書:国土用語の基礎知識 車編 (ECCAR) |
読み:いたしゃ |
外語:Itasha |
品詞:名詞 |
アニメやまんが、ゲームのキャラクター等を模ったステッカーを貼り付けたり、塗装、改造などを施した車のこと。
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概要 |
由来 |
語の初出は定かではない。
近年の若者用語で、奇妙なものを「痛い」と表現することから「痛い車」と称され、これにイタリア車を表わすイタ車の語呂を掛け合わせて「痛車」という語が生まれたと考えられている。
イタリア車というのは、車マニアの間では走る彫刻と称されるほどデザインが高く評価されるものだが、一方、デザイン以外は魅力が薄いことが多い。こういったことから、「痛い車」と「イタ車」は、融合を果たしたのだと考えられている。
関連 |
痛車という語に、厳密な定義はない。
広義では道路交通法の車両等に該当するもの、つまり、自動車、原動機付自転車、トロリーバス、軽車両、路面電車について痛いものを指すと考えられる。
但し狭義には乗用車のみを指し、その他については様々な呼び分けがある。
これが原動機付自転車や自動二輪車の場合、「痛原付(いたげんつき)」、「痛バイク(いたバイク)」、「痛単車(いたたんしゃ)」などと称される。
自転車の場合、「痛チャリ(いたチャリ)」と呼ばれる。なお、「チャリ」とは関東地方の方言で、自転車を表わす「チャリンコ」の略称である。
また世の中は広く、個タクに「痛タクシー」などもあるかもしれないと噂されている中、法人タクシーに「痛タクシー」が存在することが明らかとなった。運転手はしっとマスクで、初音ミクはじめVOCALOIDキャラが描かれており、車のナンバーは「あ 39-39」。宮城県白石市で運行中とされる。
特徴 |
内容 |
作品や、キャラクターのファンが、自分の趣味の一環として行なっているものを指す。
メーカー等が宣伝を目的として行なうもの(ラッピングバス等)は、あくまで商売の一環である事もあってか、指さないことが多い。
年二回 |
年二回、コミックマーケットの開催日などは、国際展示場駅前ロータリーや駐車場は、この痛車で埋め尽くされる。
もちろん痛バイクも多数あり、被写体となっている。
著作権 |
痛車は二次創作物に該当するため、本来は著作権上の問題を有している。
但し著作権侵害は親告罪ということもあり、現状は著作権者から黙認されている状態ではある。しかし一部には、このような使われ方を快く思っていない権利者もあるため、いずれ問題化する可能性はある。
なお、こういった痛車を用いて利益を得るような行為をした場合は個人的利用の範疇を超えるため、権利者から訴えられ、著作権侵害の容疑で逮捕される可能性もあるので注意が必要である。
リンク |
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