臣士魔法劇場リスキー☆セフティ (アニメ)

臣士れい原作の同名まんが作品を原作とした1999(平成11)年のテレビアニメ。

あらすじ
特徴

リスキーとセフティ
原作との相違
放映期間

主な登場人物
スタッフ
主題歌
各話リスト

あらすじ

とある中学生桂木萌の元にやってきた、見習い死神リスキーと見習い天使セフティを中心とする涙あり笑いありの基本的にほのぼのアニメ。

特徴

リスキーとセフティ

リスキーとセフティは、死神と天使という関係にありながら一つの体を共有していて、周囲の人間や生き物の幸福と不幸の波動によりどちらかが現われるという変わった存在である。

幸福だと天使が出てきて更に人を幸福にするよう、不幸だと死神が出てきて同じく不幸にするよう働きかける。一見あまり入れ替わる余地はない様に思えるが、そこから逆に人間の心の複雑さを描写することに成功している。

物語は基本的に桂木萌の周辺で展開するが、別世界に行ったり過去の話になったりと割と自由なストーリー展開を見せる。また、サイレントの回や昔話オチ、「テレビを見るときは……」のパロディなど、10分アニメの特性を生かした幅広い作風にもなっている。

また、リスキーとセフティという全く違ったキャラクターの声優を、岩坪理江が1人2役でこなしていることも注目すべきだろう。

原作との相違

原作と基本的設定にあまり違いはないが、構成はかなり違う。

アニメは桂木萌などがどちらかというと主人公位置で、リスキーとセフティは毎回登場し重要な役割をするものの、主人公的に扱われる話は一部である。

原作はリスキーとセフティを主軸に置いた短編オムニバスのような形式で、桂木萌はうち1話に登場するに過ぎない。

放映期間

テレビ放映はWOWOWのノンスクランブル枠『アニメコンプレックス2』内で、1999(平成11)年10月5日～2000(平成12)年4月4日にかけて放送された。ちなみに枠内のペアは鋼鉄天使くるみ。

アニメ専門チャンネルでの再放送はあったが、地上波では放送されていない。

WOWOWで、毎週火曜日19:00～19:30枠内10分番組全24話。

主な登場人物

桂木萌 (CV:坂本真綾)

本作の大部分で主人公をつとめる。

近眼(メガネ、コンタクト併用)、そばかす、アホ毛の普通の中学1年生。

と思いきや、小学6年生の深見優雅と付き合っていることから少々ショタコンといえるかもしれない(本人も若干変だという自覚はあるらしい)。

基本的には明るい性格だが、優雅くんのことは色々思い悩んだりする。

リスキーとセフティがやってきてからは、いろいろちょっぴりへんてこな事件に巻き込まれる。

リスキー (CV:岩坪理江)

死神見習い。きつめの性格で男言葉を使うが女性。体は手のひらにのる程小さい。

セフティと一つの体を共有していて、不幸な波動を関知すると現われる。

人の魂を集める(=その人は死ぬ)と一人前の死神になれることから、日々様々な人の魂を狙っている。しかし死神なのに情にほだされる面があり、結局魂を取ることに成功したことはない。

萌の悲しみの感情を察知し魂を狙ってやってきたが失敗し、その後も魂を取りたいという口実で萌のもとにほのぼのと居座っている。

セフティ (CV:岩坪理江)

見習い天使。素直、温厚な性格で敬語をつかう。メガネ。体はリスキー同様手のひらにのる程小さい。

リスキーと一つの体を共有していて、幸福の波動を関知すると現われる。

人を幸福にすると一人前の天使になれることから、人を幸福にするよう精一杯頑張るが、おっちょこちょいなところもあっていまいちうまくいかない。

リスキーの揺さぶりのあと善の感情を見せた萌に反応し、リスキーにかわって現われたのが初登場。その後もなんとなく萌のところにいる。

深見優雅 (CV:矢島晶子)

萌の彼氏。萌と同じ学園の小等部六年生。

礼儀正しい好少年。そのせいか女の人にもよく好かれて、無自覚ながら萌を悩ませたりする。

安達さん (CV:麻上洋子)

桂木家の斜め向かいの家の奥さん。下記ラニーの飼い主。ほぼ声だけしか登場しない。

高い頻度でラニーを探している。声だけの端役ながら本編とは関係なくささやかな物語を構成している。

ラニー (CV:麻績村まゆ子)

安達家の飼い犬でポメラニアン。よく行方不明になり探される。

セフティのミスからリスキーとセフティを慕い追いかけるようになる。

萌のお父さん (CV:小野坂昌也)

声だけしか登場しない。よくラニーを撫でようとしてかまれる。

割と楽観的な性格。

萌のお母さん (CV:山口由里子)

声だけしか登場しない。普通。

ダーク (CV:室園丈裕)

上級の死神。リスキーに忠告を与えたりする。

レイエル (CV:井上喜久子)

上級の天使。セフティを指導する。

ナレーション (CV:麻上洋子)

本作は各話開始時に前回の話数を総括したナレーションが入る。

スタッフ

なぜだかメカニックデザインがいる。

原作・キャラクター原案: 臣士れい
シリーズ構成: 黒田洋介
キャラクターデザイン: 斎藤卓也
メカニックデザイン: 神宮司訓之
美術監督: 桑原悟
色彩設計: 関美恵子
撮影監督: 岡崎英夫
音楽: 寺嶋民哉
音楽ディレクター: 澁谷知子
音楽制作: サイトロン・アンド・アート
音響監督: 吉田知弘
音響制作: アーツプロ
アニメーションプロデューサー: 野村和史
監督: 舛成孝二
アニメーション制作: A.P.P.P.
製作: ポニーキャニオン

主題歌

本作にオープニングテーマはなく、「警告してやる!テレビを見るときは、部屋を明るくして離れてみるといいらしいぜ。あっ○○○!」(リスキー)又は「テレビを見るときは、部屋を明るくして離れてみるといいらしいぜ。あっ○○○ですの!」(セフティ)の警告とナレーションからはじまる。

エンディングテーマ「夜明けの風ききながら」
- 作詞: 濱田理恵
- 作・編曲: 寺嶋民哉
- 歌: 桂木萌 (坂本真綾)

各話リスト

各話タイトルは何かの作品のもじりが含まれている。

話数	サブタイトル	元ネタ
1	幸か不幸かデスエンジェル	不明
2	エンジェル嘘つかない	「インディアン嘘つかない」(ラジオドラマ「ローン・レンジャー」のセリフ)
3	今必殺のエンジェルアロー	「日輪の力を借りて、今、必殺の、サン・アタック!」 (アニメ「無敵鋼人ダイターン3」ダイターン3の必殺技の台詞)
4	泣いて笑って喧嘩して+にくいよこの	泣いて笑ってケンカして「にくいよーッ!このオど根性ガエル!!」(アニメ「ど根性ガエル」主題歌の歌詞)
5	ライリーライリーライリーライヤー	ライリーライリーライリーリラー (映画「機動戦士ガンダム」主題歌「砂の十字架」の歌詞)及び「ライアーライアー」(映画)
6	サヨナラは11月のララバイ	「サヨナラは八月のララバイ」(吉川晃司のセカンドシングル)
7	花とファジーと小さなエンジェル	不明
8	死神見習いのユーワク
9	追いかけたくて、届かなくて	不明
10	シアワセの人形	不明
11	秘密すぎる花園	「秘密の花園」(フランシス・ホジソン・バーネットの小説)
12	大嫌いからはじめよう
13	くじの数だけ抱きしめて	「波の数だけ抱きしめて」(映画)
14	桃太郎伝説	「桃太郎電鉄」(ゲームソフト)
15	SUPER桃太郎伝説	「スーパー桃太郎電鉄」(ゲームソフト)
16	胸を張りまっしょい	「がんばっていきまっしょい」(敷村良子の小説)
17	セーフティン・パワーズ	「オースティン・パワーズ」(映画)
18	セーフティン・パワーズ・でらっくす	「オースティン・パワーズ:デラックス」(映画)
19	ぼかぁ、しあわせだなぁ	「君といつまでも」(映画『エレキの若大将』主題歌、加山雄三のヒット曲)の歌詞
20	水色のストライプ	不明
21	世界を止めて	「世界を止めて」(ザ・コレクターズのヒット曲)
22	涙なんか飛んでいけ、風に吹かれて飛んでいけ	不明
23	此処にいるから	挿入歌のタイトル
24	こんなにも幸せな不幸	不明

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