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アンパン
辞書:科学用語の基礎知識 薬学・用語編 (BPHAR)
読み:アンパン
品詞:名詞

シンナーの俗称。もしくはシンナーを吸うことの俗称。

目次
概要

シンナーは、ペンキなどを薄めたりするのに使う溶剤である。様々な成分が含まれるが、主成分はトルエンやノルマルヘキサンである。

双方共、急性暴露によって神経系に打撃を与え、もって幻覚などの症状を呈するが、これを意図的に起こして楽しむことがアンパン遊びである。

「アンパン」という名は、その昔、ビニール袋を持って吸っている姿がアンパンを食べている姿に似ていたことから、「シンナーを吸う」=「アンパンを食う」、と呼ばれるようになったことが由来である。

特徴
中毒

ノルマルヘキサン、トルエン、いずれも大量の急性暴露により、神経症状が起こる。

これを酩酊として楽しむことがアンパン遊びであるが、シンナー中毒は脳や骨が溶ける、精神が不安定になるなど、デメリットが多い。実際にシンナーを吸っていた人の脳をCTスキャンすると、脳がすかすかになっていたりする。

以下は、ノルマルヘキサンとトルエンの中毒性について説明する。

ノルマルヘキサン

ノルマルヘキサンは、急性中毒では頭痛、目眩などの症状が現われ、慢性中毒化すると、末梢神経障害を起こす。

末梢神経障害は、軽症であれば手足の先が痺れたり感覚が麻痺したり等と入った症状を起こし、重症化すると筋肉の萎縮や筋力低下を起こし、手が動かない、歩行障害、といった身体障害に及ぶ。

長期の暴露は、後遺症を残しやすい。

トルエン

トルエンは、ノルマルヘキサンのように末梢神経障害を起こすだけではなく、中枢神経症状も起こしやすい。

急性中毒では多幸感と共に、目眩、幻覚、意識障害などを生ずる。

慢性中毒化すると、真っ直ぐ歩けなくなる、物が掴めなくなる、手が震える、といった運動制御の障害を呈する小脳失調症を起こす他、感覚異常、感覚麻痺、痺れなどの末梢神経障害症状も呈する。その他、耳鳴りや難聴、視覚障害なども出現する。

重症化すると、大脳、小脳、脳幹が萎縮してゆき、身体障害が重篤化する。

リンク
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