かつて、電力会社との契約に基づき分電盤に設置されていた電流遮断器で、契約以上の電流が流れた時に電気の供給を止めるためのもの。「リミッター」や「契約ブレーカー」、「サービスブレーカー」などとも。
アンペア数による基本料金が設定される契約の場合、かつては契約アンペア数ごとに専用のブレーカーがあり、契約に応じて電力会社(またはその委託の工事会社)によって設置された。もって、契約以上の電気が流れると、自動的にスイッチが切れ電気が止まる。
しかし電力の自由化に伴い、アンペア数による契約が存在する電力会社の場合でも分電盤へのアンペアブレーカー搭載は徐々に廃止されて、アンペアブレーカーの機能は外にあるスマートメーターと呼ばれる電力量計に搭載されるようになった。
アンペアブレーカーの設置目的は大きく次の二つが考えられ、最も重要なのは、契約以上の電流を使わせないことである。
もう一つは、万一短絡事故などが起きた時にそれが屋外の配電系統へ影響を及ぼさないため、と考えられる。短絡事故の時、配線用遮断器が切れて解決すればアンペアブレーカーまで影響しないが、配線用遮断器のトリップが間に合わなかった時はアンペアブレーカーがトリップする。
アンペアブレーカーは、分かりやすいようにアンペア数ごとに色分けされていることが多い。
電力会社ごとに色分けは異なるが、一般家庭用の場合は殆どの会社で10A、15A、20A、30A、40A、50A、60Aの7段階の契約になっている。
北海道電力の従量電灯Bの場合は次のような色分けになっていた。従量電灯Bは、オール電化を除く殆どの家庭がする契約である。
- 10A 黒
- 15A 黄
- 20A 青
- 30A 赤
- 40A 灰
- 50A 茶
- 60A 紫
東京電力の従量電灯Bの場合は次のような色分けになっていた。従量電灯Bは、オール電化を除く殆どの家庭がする契約である。
- 10A 赤
- 15A 桃
- 20A 黄
- 30A 緑
- 40A 灰
- 50A 茶
- 60A 紫
中部電力の従量電灯Bの場合は次のような色分けになっていた。従量電灯Bは、オール電化を除く殆どの家庭がする契約である。
- 10A 赤
- 15A 茶
- 20A 黄
- 30A 緑
- 40A 灰
- 50A 紫・緑
- 60A 灰・黒
北陸電力の場合、アンペアブレーカーに数字で記載されていた。
九州電力の従量電灯A(5A契約)と従量電灯B(10A以上)の場合は次のような色分けになっていた。従量電灯Bは、オール電化を除く殆どの家庭がする契約である。
- 5A 黒
- 10A 灰
- 15A 赤
- 20A 黄
- 30A 緑
- 40A 茶
- 50A 青
- 60A 白
用語の所属

分電盤

遮断器
関連する用語

アンペア

配線用遮断器