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ナトリウムイオン二次電池 |
辞書:科学用語の基礎知識 電子部品電池編 (NELECB) |
読み:ナトリウム-イオン-にじでんち |
品詞:名詞 |
充電して使用できる二次電池の一種。電解液に溶融塩のみを使用した二次電池で、溶融塩電解液電池と呼ばれる。
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概要 |
正極には亜クロム酸ナトリウム(NaCrO2)、負極にナトリウム合金を使う。
そして最大の特徴は、両電極を隔てる電解液にナトリウムビス(フルオロスルフォニル)アミド(NaFSA)と、カリウムビス(フルオロスルフォニル)アミド(KFSA)の混合物の採用である。これは57℃という低融点の溶融塩(イオン液体)である。
290Wh/Lという高エネルギー密度を有しながら、この溶融塩は不燃性の無機電解液であるため発火の危険性がなく、また過充電や温度上昇による熱暴走も発生しないなど、安全性が高い。
特徴 |
作動温度 |
ナトリウムを用いた二次電池には他に、電解質にセラミックスを使うナトリウム硫黄電池(NAS電池)や、溶融塩を使うナトリウム塩化ニッケル電池(ゼブラ電池)などがある。
しかしいずれの電解質も融点が高いことから300℃程度に加熱しなければ使えず、安全性に難があった。
ナトリウムイオン二次電池は、融点が100℃未満の溶融塩を電解液とした電池として初めて実現された。
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