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ヘリオスフィア
辞書:科学用語の基礎知識 天文学編 (UAST)
読み:ヘリオスフィア
外語:heliosphere
品詞:名詞

太陽圏、太陽系圏。太陽から吹き出す太陽風の影響が及ぶ範囲のこと。

目次
概要

太陽からは常に太陽風が吹き出し、宇宙空間に広がっている。

この範囲も無限ではなく、太陽から遠ざかるほど太陽風の力は弱まり、やがて恒星間空間から吹き込む恒星間風の圧力と拮抗する。

しかし恒星間風は太陽風の影響範囲内には侵入できないので、ヘリオスフィアは宇宙に充満する宇宙線などの侵入を防ぐ働きもあると考えられており、このヘリオスフィア領域内が(広義の)太陽系と呼ばれるものである。

特徴
範囲

太陽風の力が衰え、恒星間風(星間物質など)が入り込む領域をヘリオシースといい、太陽系の果てと呼ばれる。

遂に太陽風の力が尽きる場所をヘリオポーズといい、太陽系の最果てと呼ばれる。

この内側がヘリオスフィア(太陽圏)という。

つまり、地球から太陽系の外へと向かうとすると、次の順に各地帯を通過することになる。

  1. 太陽系とヘリオスフィア(太陽圏)
  2. 末端衝撃波面(Termination shock)
  3. ヘリオシース(Heliosheath)
  4. ヘリオポーズ(Heliopause)
  5. バウショック(Bow Shock)
大きさ

ヘリオスフィアの大きさは一定ではなく、太陽から吹き出す太陽風の力、つまり太陽活動の強弱に依存する。太陽活動は概ね11年ごとに強弱があるため、これに伴ってヘリオスフィアの大きさは変化する。

太陽は銀河系の中で公転をし、恒星間空間中を移動しているため、(星間物質もある程度公転している疑いはあるが)ヘリオスフィアの形状は彗星のような紡錘形をしているものと推定される。

リンク
関連するリンク
ボイジャー1号・2号、太陽系の果てからの報告
太陽系の果てに到達したボイジャー1号
関連する用語
ヘリオポーズ
太陽風
太陽系
末端衝撃波面

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