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600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル
辞書:科学用語の基礎知識 電気工事編 (NPOWC)
読み:ろっぴゃくぼると-びにるぜつえん-びにるしーす-けーぶる
外語:VV
品詞:名詞

JIS C 3342にて定められる屋内電気配線用ケーブルであり、これを著している時点で、日本の一般家庭での電気配線で広く使われているものである。

目次
概要

600Vまでの低圧での屋内配線に使われる。

中にはIVと同様の物が入っており、これをシースと呼ばれる外装で保護した電力ケーブルである。

特徴
種類と表記方法

形状によって、平形(VVF)と丸形(VVR)がある。形状以外に差はない。

形状と太さと心線数から、ケーブルの種類は次のように表記される。

VVF 2.0-2C

これは、心線の太さが2mmの2心VVFであることを意味する。

基本的な色

色もIVと同様に区別する。基本的には、JIS C 3342に例示されている次の色を用いる。

3心のものは単相3線式の屋内配線において白色の線を中性線として使ったり、3心である事を活用して階段の照明の配線に使ったりする。

VVF 1.6 2心(段剥き加工)
VVF 1.6 2心(段剥き加工)

公団用の色

なお、住宅公団および道路公団の発注工事専用に、特殊な配色となったケーブルが存在する。

いずれもアース用の緑を含むが、住宅公団用は、通常は黒とする線を赤にしているのが特徴となる。

アース付きのもの

現在はコンセントへのアース敷設が「推奨事項」となっており、水回りは「勧告事項」、特定機器設置箇所にあっては「義務的事項」とされていることから、アース線となる緑色の線を含むものの需要がある。

そこで一般的に使われている3心で緑線を含むものは次のようなものである。

100V系配線向けのものは、同じ需要の道路公団向けのものと同じ配色となっている。

このうち緑線はアース用であり電力を通すものではないこともあって、製品によっては緑だけ他線より細くなっているものや、矢崎総業の製品「エフアース」のようにシースの外側にアース線を接着させた構造として必要に応じて分離することができる仕組みになっているものもある(矢崎総業の特許)。

なお、あくまで日本の電力事情における100V向け・200V向けということであり、使われるIVは他と同様に600Vまでのものである。

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用語の所属
電力ケーブル
VV
関連する用語
VVF
VVR
IV

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