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H抗原 |
辞書:科学用語の基礎知識 生物学編 (BBBIO) |
読み:エイチこうげん |
外語:H antigen |
品詞:名詞 |
血球の糖鎖の先にある抗原の一つ。O抗原ともいう。
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概要 |
H抗原は、次のような構造をしている。
───[アセチルグルコサミン]───[ガラクトース]─┴─[フコース]
通常は、A型・B型・O型・AB型のいずれでもH抗原は存在する。そしてO型を除き、このH抗原にA抗原やB抗原が付き、O型では水素(H)が付く。
ボンベイ型 |
100万人に1人程度の割合で、このH抗原の[フコース]が存在しない人がいる。
A型やB型の遺伝子は持っていたとしても、フコースという糖がないと、糖鎖にA型物質であるアセチルガラクトサミンや、B型物質であるガラクトースが結合できないため、血液型検査をした時にO型と判定されてしまう。
但し、A型やB型の遺伝子を持っているなら、血清に抗A抗体や抗B抗体、そして抗H抗体を持つことになるので、本当の意味でのO型とは言えない。このような特殊なO型はボンベイ型と呼ばれ、Oh型とも書かれる。
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