AMD Fusion APUとして開発されたAPUの開発コードネームの一つ。低消費電力で性能に重点が置かれたEシリーズ向け。テクニカルライターの笠原一輝によれば「ジカット」と読むらしい。
- 2011(平成23)年1月4日: Fusion APU Eシリーズ発売
AMD Fusion APUの第一弾の製品で、省電力とパフォーマンスを両立させたプロセッサーである。
低消費電力に重点が置かれるのは同時発売の「Cシリーズ」のコア「Ontario」と同じだが、「Eシリーズ」はTDPが若干高い代わりにCシリーズよりも性能側に重点を置いたシリーズとなる。
Webを眺めながら音楽を聴く、といった二つの動作を同時にする一般的な需要にも充分なパフォーマンスを持っている。
後継は「Llano」である。
APUと、I/O機能を提供するFCH(Fusion Controller Hub)で構成されるプラットフォームをBrazosという。
型番3桁の初代Brazosと、型番1000番台のBrazos 2.0が存在する。
各シリーズの製品は、以下のものがある(→の右側はTurbo CORE時の周波数)。
- E (Brazos)
- E-450 (2コア、1.65GHz) + HD 6320 (508MHz→600MHz)
- E-350 (2コア、1.6GHz) + HD 6310 (492MHz)
- E-300 (2コア、1.3GHz) + HD 6310 (488MHz)
- E-240 (1コア、1.5GHz) + HD 6310 (500MHz)
- E1 (Brazos 2.0)
- E1-1200 (2コア、1.4GHz) + HD 7310 (500MHz)
- E2 (Brazos 2.0)
- E2-1800 (2コア、1.7GHz) + HD 7340 (523MHz→680MHz)
E2シリーズは、後にLlanoコアの製品も登場した。
用語の所属
AMD Fusion APU
関連する用語
Brazos
Ontario
Llano