AMDの、CPUとGPUを同一チップに融合したプロセッサー(APU)のシリーズ名。
2011(平成23)年1月4日、最初のシリーズとなる「Eシリーズ」と「Cシリーズ」、およびこのAPUをベースにしたプラットフォーム「Brazos」を発表した。
E/Cシリーズは省電力とパフォーマンスを両立させた製品としてシリーズ展開している。
更に、Aシリーズとしてメインストリーム向け(デスクトップパソコンやノートパソコン用)の高性能シリーズも展開している。
CPUとしては、統合されるCPUコアによって様々なグレードが用意されている。また「Turbo CORE」機能で動作周波数を増加させる機能を有する製品も多い。CPUコアは主としてx86系であるが、Android全盛の時代になるとARMコアの製品も提供されるようになってきた。
GPUコアは、AMDのRadeonが使われている。
AMDの計画は次の通り。未発表の情報については報道やリーク情報などを元とする。
コードネーム | 発売 | 設計電力 | CPUコア |
TDP | SDP | プロセス | コア | 数 |
Ontario | 2011(平成23)年1月 | 9W | | 40nm Bulk | Bobcat | 1‐2 |
Zacate | 2011(平成23)年1月 | 18W | | 1‐2 |
Llano | 2011(平成23)年7月 | 35W〜100W | | 32nm SOI | Husky | 2‐4 |
Wichita | 2012 | 〜9W | | 28nm Bulk | Bobcat+ | 1‐2 |
Krishna | 2012 | 〜18W | | 2‐4 |
Trinity | 2012(平成24)年10月 | 25W〜100W | | 32nm SOI | Piledriver | 2‐4 |
Richland | 2013(平成25)年6月 | 65W〜100W | | 2‐4 |
Kaveri | 2014(平成26)年1月 | 45W〜95W | | 28nm Bulk | Steamroller | 2‐4 |
Kabini | 2013(平成25)年 | 9W〜25W | | 28nm Bulk | Jaguar | 2‐4 |
Temash | 2013(平成25)年 | 3.9W〜9W | 3W〜4W | 4 |
Beema | 2014(平成26)年 | 10W〜25W | | 28nm | Puma | 2‐4 |
Mullins | 2014(平成26)年 | | 〜2W | 4 |
Carrizo | 2015(平成27)年 | 65W | | Excavator | |
Bristol Ridge | | | | |
Stoney Ridge | | | | |
Aシリーズについては、コアの世代と、製品としての世代を分けて記載する。
- Cシリーズ: 低消費電力に重点が置かれたもの
- Eシリーズ: TDPが若干高い代わりにCシリーズよりも性能側に重点を置いたシリーズ
- Aシリーズ: メインストリーム向け(デスクトップパソコンやノートパソコン用)の高性能シリーズ
- ローパワー
- 第2世代 (Jaguar)
- 第3世代 (Beema)
- メインストリーム
- 第1世代 (Hound(Stars/K10)系 Husky)
- 第2世代 (Piledriver)
- 第3世代 (Steamroller)
- (第4世代Aシリーズ)
- (第5世代Aシリーズ)改良型Kaveri
- 第4世代 (Excavator)
- (第6世代Aシリーズ)
- (第7世代Aシリーズ)改良型Carrizo
- Bristol Ridge
- Stoney Ridge
- Zシリーズ: 超低消費電力に重点が置かれたもの
- Gシリーズ: 組み込み向け。POS端末やデジタルサイネージ、ストレージや工業機械制御など
用語の所属
APU
関連する用語
AMD FX