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バッファーオーバーフロー攻撃
辞書:通信用語の基礎知識 通信技術安全編 (CTSEC)
読み:バッファーオーバーフローこうげき
外語:buffer overflow attack
品詞:名詞

自動変数としてスタック上に取られるデータ領域に、その大きさを越えたデータを入力して任意のコードを実行させる攻撃。

目次
概要

これによってスタック上にあるリターンアドレスを上書きし、入力されたデータ中に含まれる任意のコードを実行させることができる。

ユーザー入力に対して、サイズをチェックしていないstrcat、strcpyなどがターゲットとなる。

図解
(メモリーマップ)
 ← メモリー下位                      メモリー上位 →
┌─────────┬───────┬───────┐
│                  │ 自動変数 ... │<return addr.>│
└─────────┴───────┴───────┘
 ← スタックの成長方向
  
(入力するデータ)
┌────────┬───────┬──┬─────┐
│NOP NOP ...  NOP│<exploit code>│ ...│<address*>│
└────────┴───────┴──┴─────┘

<address*> が正規の <return address> を上書きし、関数が終了した後にexploit codeを実行するようになる。

ただし<address*>に与える正確な値を導き出すのは難しいので、<exploit code>に複数のNOPを前置して<exploit code>に当たる確率を増やす。

リンク
関連する用語
セキュリティホール
バッファーオーバーフロー
エクスプロイトコード
関数

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