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アメリカの化学会であるCAS(Chemical Abstracts Service)が、化学物質を識別するために付けた番号のこと。
CAS番号は最大9桁で、二つのハイフンで区切られた三つの部分からなる。左側は2〜6桁、中央は2桁で、一番右側はCAS番号が正しいかどうかチェックするための1桁の数字である。つまり最大で1億種類の物質を管理できる。ちなみに既に登録数は7000万を超えており、毎日数千の登録があるようだ。
附番の対象は有機化合物や無機化合物、原子・分子などである。鉱物や蛋白質なども対象である。そして基本的には一つの物質に対し、番号は一つだけ与えられる。但し異性体がある場合は、各異性体に別々の番号を割り当て、また必要に応じてその全体に対しても番号が割り当てられる。原子の場合は同位体にも別々の番号を与えられうる。
つまり、物質の呼称が違っていても、番号が同じであれば同じ物質であるといえる。また逆に、名前が似ていても番号が違えば別の物質ということである。
新しい物質を作り、その物質に対してCAS番号が必要な場合、日本では代理店である社団法人化学情報協会(JAICI)に依頼することで取得できる。この番号は化学物質の輸出入などに必要になることが多い。
なお、CAS番号情報は公開情報であるため、コンフィデンシャルによる登録は不可能である。従って、特許などを取得する予定であれば、出願が完了してから番号の請求をするべきであろう。
ちなみに末尾のチェックサムは、876543-21-Sとし、右に示した各桁の重みと実際の値を掛けて足し、結果を10の剰余とする。例えばテングタケの毒成分イボテン酸(2552-55-8)の場合、(6×2+5×5+4×5+3×2+2×5+5)÷10=7あまり8で、チェックサム8は正しいことが分かる。
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