HTV

読み:エイチティーヴィー
外語:HTV: H-II Transfer Vehicle
品詞:固有名詞,@機械

現在開発中の宇宙ステーション補給機。国際宇宙ステーション(ISS)に物資を輸送するため、H-ⅡBロケットの先端部に搭載される無人輸送船。

ロケットで上空300kmまで打ち上げられた後、HTV自身の小型エンジンで自力運行し国際宇宙ステーション(ISS)まで物資を運搬する。

大きさは直径約4メートル、全長約10メートル弱。機体は3つの部分に分かれており、積載される貨物は先端の補給キャリアに詰まれる。中央には制御や通信などを行なう電子機器や電力供給系が搭載される電力モジュールがあり、最後部は軌道変換用のメインエンジン、姿勢制御用RCSスラスタとそれに推進剤を供給する燃料・酸化剤タンク、高圧気蓄器等が搭載される推進モジュールである。

HTVには、気密型と気密されていない開放型の2タイプがある。いずれも国際宇宙ステーションに荷物を運んだ後は、ゴミを詰め込んで大気圏に投入され、大気摩擦で焼却される。これにより、スペースデブリ対策にも活躍できる。

当初は2005(平成17)年頃にH-ⅡAロケット増強型で "HTV技術実証機" が打ち上げられる予定だったが、現在は2008(平成20)年頃に打ち上げ予定となっている。しかもH-ⅡAロケット増強型はにH-ⅡBロケットに名称変更されることになった。

このHTVであるが、国内需要のみならず、アメリカの複数企業からの活用打診も存在する。アメリカでは2010(平成22)年にスペースシャトル退役が決定しているが後継が決まっておらず、その候補として日本が開発中のHTVに注目が集った。今後採用されるかどうか、検討が行なわれる。

HTVはH-ⅡBロケットで打ち上げることが想定されてはいるが、米のアトラスロケットやデルタロケットでも利用可能。そもそも米国が日本の宇宙船を使うなどということ自体かつては考えられなかったことだが、これは日本の航空産業の未来が関わるほどの大きな出来事である。