ARM (会社)

読み:アーム
外語:ARM: Advanced RISC Machines
品詞:会社名,@企業

イギリスの半導体メーカー。およびその製品名。当初はAdvanced RISC Machines社だったが、後にARMホールディングズになった。

商品

ARM社は半導体メーカーではあるが、この会社自体は「マイクロプロセッサの規格」を作るだけで、製造はしていない。

ではファブレスかと言うと、自社のブランドで売ったりもしないので違う。

この会社がやることは、ARMという名のRISCプロセッサの設計であり、ARM社が販売しているものは、ARMという名前の設計によるARMという命令セットを実装した、RISCプロセッサの設計データである。

すなわち半導体製造メーカーはARM社からARMの設計のライセンスを受け、それを製品に組み込んで半導体製品を作っている。そして、この半導体はARMアーキテクチャプロセッサ、あるいはARMプロセッサと呼ばれる。

由来

ARMの設計は元々はパソコン用CPUの開発から始まっている。

イギリスのAcron社が、CPUに6502を搭載した自社製パソコンの後継機用として自社開発したもので、最初の製品が完成したのは1985(昭和60)年で、これはAcorn社のArchieというパソコンに搭載された。

Acorn社は小さな会社だったため、必然的に設計されたCPUも小規模なものとなった。Archie自体はあまり普及しなかったが、しかしARMプロセッサは低コスト、低消費電力などのユニークな特徴から大当たりした。

そこでAcorn社はパソコン部門を売却、残った半導体部門をAdvanced RISC Machinesと社名変更し継続させることにしたのである。

ARM社はCPUコアの設計だけを担当し、シリコン以降の課程は他社に委ねている。この方式は、制御できる範囲が狭いという難点はあるが、他社が参入できるという大きな利点がある。

アーキテクチャのみを管理して利益を上げるというビジネスモデルは、この分野ではあまり類例がないため、注目されている。

現在でもARMプロセッサは進化を続けており、パソコン用プロセッサとは異なるユニークな製品として、独自の地位を築いている。