通信用語の基礎知識 IPv4
戻る
参加者募集中

size_t

辞書:電算用語の基礎知識 プログラミング仕様編 (PTPROGS)
読み:サイズ・アンダースコア・ティー
外語:size_t 英語
品詞:名詞
2007/12/21 作成
2015/06/17 更新

C/C++などにおける変数型の一つ。「長さ」を格納するために使われる。Cの場合はANSI C以降で対応する。

C

#include <stddef.h>

定義は後述。

C++

C++では、std::size_tである。

#include <cstddef>

namespace std {

typedef 処理系依存 size_t;

}

定義は後述。

size_tの大きさは環境依存である。

「長さ」といった曖昧で環境依存しそうなものを、何も考えずintで済ませてしまうことを避けるため、このような型が作られた。

例えば、strlen関数や、sizeofなどは返却値がsize_tである。

なお、size_tはプリミティブ型ではなく、typedefである。また、size_t型の扱う値は常に0以上の整数である。

C

C99(ISO/IEC 9899:1999)においては、ある変数をsize_t型で宣言するためには次のいずれかの標準ヘッダーを読み込む必要があるとしている。

  • stddef.h
  • stdio.h
  • stdlib.h
  • string.h
  • time.h
  • wchar.h

実際の定義はstddef.hの中にあることが多い(実装による)。他のヘッダーファイルは、間接的にstddef.hをincludeしている。

C++

C++でも、ヘッダーのincludeが必要で、その仕様はCと変わらない。

C++の場合は先頭にcを付けて後尾に.hを付けない、<cstddef>を使用する。両者の違いは名前空間(namespace)である。

  • cstddef
  • cstdio
  • cstdlib
  • cstring
  • ctime
  • cwchar

理論上は、この何れかをincludeすれば、size_tがtypedefされる。

規格によれば、JIS X 3014「プログラム言語C++」p258には以下のように書かれている。

17.4.3.1.4 型 Tを標準Cライブラリ内の型とするとき, ::T及びstd::Tは, 処理系用に予約する。::Tが定義されている場合, std::Tと同一とする。

簡単には、C++では、::size_tとしてもstd::size_tとしても使えるということである。同様の例には、ptrdiff_tFILEといったものもある。

サフィックス

数値の型を表わすサフィックスは、特に定義されていない。

printf

printfののフォーマット文字列では、C99以降では長さとしてzを使う(例えば%zu)。

ユーザー空間

gcc 4.4

ユーザー空間(glibc)の場合、例えばx86の64ビットの場合で、GCC 4.4なら /usr/lib/gcc/x86_64-linux-gnu/4.4/include/stddef.h で定義される。

#define __SIZE_TYPE__ long unsigned int

typedef __SIZE_TYPE__ size_t;

様々な環境に対応できるよう大量の#ifndefの中に埋もれているが、特に特殊な定義がない場合、x86の64ビットでは間接的にlong unsigned intつまりunsigned longで定義されている。

Windows

Microsoft WindowsのVisual C++では、次のようになっている。

つまりWin32環境では32ビット長、Win64環境では64ビット長である。

カーネル空間

FreeBSD

stddef.hなど

typedef __size_t size_t;

32ビットの場合、/usr/include/asm/_types.h など

typedef unsigned int __uint32_t;
typedef __uint32_t __size_t;

x86の64ビット(AMD64 ISA/Intel 64)の場合、/usr/include/machine/_types.h など

typedef unsigned long __uint64_t;
typedef __uint64_t __size_t;

つまりFreeBSDでは、概ね、32ビット環境ではunsigned int、64ビット環境ではunsigned longで間接的に定義されるようになっている。

Linux

Linuxカーネルでは、次のようにして使う。

#inlude <linux/types.h>

include/linux/types.h では次のように定義される。

typedef __kernel_size_t         size_t;

__kernel_size_tの定義は環境ごとに様々であるが、代表的な環境(x86とARM)では次のようになっている。

x86の32ビットの場合、arch/x86/include/asm/posix_types_32.h で定義される。

typedef unsigned int    __kernel_size_t;

x86の64ビットの場合、arch/x86/include/asm/posix_types_64.h で定義される。

typedef unsigned long   __kernel_size_t;

ARMの32ビットの場合、arch/arm/include/asm/posix_types.h で定義される。

typedef unsigned int            __kernel_size_t;

概ね、32ビットならunsigned int、64ビットならunsigned longで定義されている。その目的から、概ねアドレス長程度の長さが定義されると思われる。

用語の所属
整数型
_t
関連する用語
int
sizeof
ssize_t

コメントなどを投稿するフォームは、日本語対応時のみ表示されます


KisoDic通信用語の基礎知識検索システム WDIC Explorer Version 7.01d (17-May-2017)
Search System : Copyright © Mirai corporation
Dictionary : Copyright © WDIC Creators club