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神札
辞書:文化用語の基礎知識 民俗学東洋・神道編 (LFOLKES)
読み:しんさつ
品詞:名詞

神社が頒布している護符。

目次
概要

一般的には「お札」(おふだ)と呼ばれる。

なお、護身に使われる「御守り」も、神札の一つである。

特徴
寸法

神棚に入れるものは、小・中・大と三種類の大きさが使われるが、一般的なのは小である。何れも、大きさ以外には違いはない。

大きさは概ね次のようになっているようである。併記の価格は、初穂料の相場。

家庭用は小が一般的。但し神社によっては、小で縦7寸(21.2cm)×横2寸(6.1cm)程度と、より小さいものを配っていることもある。

神社によっては、小で1,200円程度のところもある。

素材

一般的には紙製である。紙製のものは、毎年交換するものを表わしている。

他に木製のものもあり、これを「木札」と呼ぶ。

薄い紙

神札は、薄い紙に包まれて届けられることが多い。神宮大麻は必ずそうなっており、それ以外にも薄紙の巻かれた神札は多い。

これは、神社から各家庭に届けられるまでの間に汚れないようにするためのものであり、神棚に入れてお祀りする時に剥がしても問題ない。

もちろん、必ず剥がさなければならないという訳では無く、祀っている間にも汚したくないという時には付けたままでも何ら問題はない。

まつりかた
神棚への入れ方

神棚に収めて拝礼をする。

「祈祷木札」などとして頒布されているもので、大型で神棚に入らないものは、神棚の外側に立て掛けておまつりする。

神棚には大きさが様々あり、扉が一つのものと、三つのものが普及しており、また大型のもので五つ以上のものもある。

扉が三つある場合、中央が「神宮大麻」、向かって右側に「氏神神社の神札」(あるいは産土神など)、向かって左側に「崇敬神社の神札」を入れておまつりする。

扉が一つの場合は重ねるが、手前から順に、「神宮大麻」「氏神神社の神札」「崇敬神社の神札」となる。

交換

来年用の神札は、早い神社では毎年12月1日から、多くの神社では12月中旬頃から配られ始める。

基本的には12月中に新しい御札を受けて、神棚などを清掃し、神棚の御札を新しいものに交換してから新しい年を迎えることになる。

いつ交換するかは考え方によるが、冬至以降が良いとされ、29日は9=苦を連想するので避けるべき、などとされている。

焚き上げ

その年の神札は、大晦日元日、あるいは小正月など、地方や神社に応じた日に炊き上げを行なう。つまり、燃やされる。

炊き上げも費用が必要となるのは当然であるが、この際に「焚き上げ料」として数百円程度を浄財として求める神社もある。焚き上げ料がない神社は、神札の初穂料に焚き上げ料が込みになっていると考えられる。

種類
神宮大麻

扉が三つ以上ある場合は中央に、一つの場合は一番手前にして入れるのが、伊勢神宮の神宮大麻(天照皇大神宮)である。

この神札は、伊勢神宮まで行かずとも、全国の殆どの神社で求めることができる。

氏神神社

基本的には、家から最も近い神社が氏神神社となるが、この氏神神社に毎年、その氏神の神札と、神宮大麻を求めることになる(つまり計二枚)。

崇敬神社

このほかに、崇敬神社(例えば靖国神社など)の神札を、神棚に収めることができる。

リンク
関連する用語
神社
初穂料
神棚

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