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韓銀砲 |
辞書:文化用語の基礎知識 経済編 (LECO) |
読み:かんぎんほう |
品詞:名詞 |
韓国銀行(韓銀)による直接または間接的な為替市場介入の俗称。
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概要 |
大韓民国(以下、南鮮)は製造業の国であり、輸出で生計を立てている。従って、ウォン高ドル安では海外でいくら稼いでもウォンとしては利益が少なくなる。ウォン安である方が、南鮮経済には有利である。
従って、為替が不利になると、南鮮の中央銀行である韓銀が、直接または間接的に市場に介入することになる。
「基本的には」。
特徴 |
限度 |
南鮮は基本的に組み立て工場であり、自国で部品を作れない。
従って、部品、材料等は主として日本から輸入することになる。日本から物を買うためには、ウォン→ドル→円として換金する必要がある。
従って、輸出にはウォン安が都合が良いと言っても限度があり、あまりにウォン安が進むと、今度は日本から材料が輸入できなくなる。価格が高くなるからである。
ワロス曲線 |
2008(平成20)年、サブプライムローン問題で金融破綻が発生する以前より、ヘッジファンドからのウォン売り猛攻があり、ウォンはどんどん値下がりしていった。このため、ウォン高にするための介入が再三行なわれた。
これが「日銀砲」と対比して韓銀砲(または閑吟砲)と呼ばれるようになった。やっていることは基本的に日銀砲と変わらないのだが、次のような特徴があった。
介入タイミングとパターンが馬鹿でも素人でもわかる介入の仕方をするため、値段が変動したところをピンポイントで狙われてしまう。
これが「ワロス曲線」が出来上がる主な理由であり、メカニズムである。
動き方 |
チャートの動きとしては、短時間に一気に動く場合と、小刻みにガッガッガッと動く場合があり、前者は「超韓銀砲」や「韓銀波動砲」などと呼ばれ、後者は「3won砲」だったり「5won砲」(動いた値が口径になる)などと呼ばれる事が多いようである。
但し、激しい値動きがあっても、その全てが韓銀砲とは限らない。企業などがウォン売りドル買いをすることがあるからである。
なお、派手に撃たれた場合は日本と同様、「介入した」という話が出る。
サブプライムローン問題後 |
遂にサブプライムローンは破綻し、世界中の経済が麻痺した。
当然、自称世界の中心、大韓民国の経済も例外ではない。
ワロス曲線まっただ中の2008(平成20)年7月頃は$1=1000ウォン程度だったが、みるみるウォンは暴落、2008(平成20)年9月に1130ウォン前後、2008(平成20)年10月には1500ウォンを超え、2008(平成20)年11月には何とか1300ウォン前後まで持ち直したがまた1500ウォンを超え、2008(平成20)年12月には大規模な介入で1350ウォン前後で推移している。
このような状況下、弾丸の量に応じて、午前中、昼頃、終わる間際、といった決まった時間帯に、介入が行なわれている。
リンク |
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