いっかくじゅう座方向に約3000光年の距離にあるX線源の連星。
いっかくじゅう座X-1は、ブラックホールと赤色矮星からなる連星と考えられている。
そして、この地球から約3000光年の距離は、既知の範囲内では地球から(マイクロブラックホールは例外として)最も近くにあるブラックホールであることを意味している。
- 座標(2000年分点)
- 赤経: 06h 22m 44.5420315454s (SIMBAD) [可視光]
- 赤緯: -00°20′44.289428950″ (SIMBAD) [可視光]
- 銀経: 209.9562623340241 (SIMBAD)
- 銀緯: -06.5396838231793 (SIMBAD)
- 所属
- 距離
- 赤方偏移: z=-0.000017
- 光が届くまでの時間: 約3000年 (z=-0.000017から計算)
- 実際の距離: 約3000光年 (z=-0.000017から計算)
- 絶対等級(MV): (該当資料なし)
- 等級
- 紫外線等級(U): 10.60等
- 青色等級(B): 11.40等
- 黄色等級(V): 11.2等
- G等級(G): 17.5189±0.0111等
- スペクトル分類:
- 視線速度(RV)=後退速度
- -5.0km/s(-4.3km/cBeat) (SIMBAD)
- みかけの後退速度: -5.1km/s(-4.4km/cBeat) (z=-0.000017から計算)
- 実際の後退速度: -5.1km/s(-4.4km/cBeat) (z=-0.000017から計算)
主星であるブラックホールは、当初は太陽質量の11倍程度とされていたが、現在は太陽質量の6.6倍程度とされている恒星ブラックホールである。
伴星は、当初は太陽質量の0.7倍程度とされていたが、現在は太陽質量の0.4倍程度とされている赤色矮星であり、主星のまわりを7.75時間で周回している。
いっかくじゅう座X-1は不定期に爆発を起こすX星新星でもあり、変光星としてV616 Monocerotisという名前が付いている。
これまでで、1917(大正6)年と1975(昭和50)年の2回、大きな爆発が観測されている。
関連するリンク
1A 0620-00 -- High Mass X-ray Binary @ SIMBAD用語の所属
ブラックホール