シェールガス |
辞書:科学用語の基礎知識 化学物質用語編 (NSUBY) |
読み:シェールガス |
外語:shale gas |
品詞:名詞 |
頁岩層(シェール層)から採掘される天然ガスのこと。
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概要 |
従来のガス田は砂岩や石灰岩であるが、シェールガスは頁岩層という、従来型のガス田以外から生産される天然ガスであることを特徴とする。
従来型のガス田以外からも天然ガスが得られるということで、一時注目を集めたこともあった。
特徴 |
利点 |
天然ガスは、燃やした後の排ガスがクリーンで、石油や石炭と比較すると、発生する二酸化炭素も少ない。
埋蔵量も豊富で、100年程度の需要を満たすとされている。
問題点 |
シェールガス採掘において問題となるのは、大きく次の二つである。
地下を掘るので、そこからは様々なもの(有毒ガス、重金属、放射性物質)が出て来る。それをどう処分するのかが問題となる。
採掘法 |
フラッキング(水圧破砕)として、地下3000メートル程度の頁岩層まで井戸を掘る。
ここに高圧で水圧を掛け頁岩層に亀裂を入れ、破砕後には数%程度の砂粒状の物質と薬剤を混合した水を注入する。ここで使われる薬剤には、ベンゼンなどの生物に有害な物質が含まれる。
注入された水の大部分はそのまま地下水となるが、強引に流し込まれたこの水が、地震を誘発するとされている。
現状 |
アメリカ |
アメリカでは各地で採掘が進められている。これで、アメリカもエネルギー自給率が高まったとされる。
その一方で、日本ほど水が豊かでないアメリカで水質の悪化を招いたり、それまで地震がなかった地域で地震が発生するようになり、問題化した。
日本 |
日本ではまだ大々的には掘られていないが、注目を集めてはいる。
ただし日本の場合はメタンハイドレートの方が注目度が高い。
支那 |
環境破壊など全く考慮しない支那だが、まだシェールガス開発をしていない。
なぜなら採掘技術がないからである。
リンク |
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