アメリカNASAが1973(昭和48)年5月14日に打ち上げた有人宇宙ステーション。
各寸法は、次の通り。
- 総重量: 76トン
- 全長: 36m(ドッキング時)
- 軌道作業室
- 全長約: 15m
- 直径: 6.6m
- 作業容積: 270m3
- ドッキング・アダプター
- 全長: 5.7m
- 直径: 3m
- 作業容積: 343m3
- 太陽望遠鏡台座
- アポロ司令船と機械船
- 打ち上げ: 1973(昭和48)年5月14日
- ロケット: サターンVロケット
- 発射台: ケープカナベラル空軍基地
- 質量: 90607.0kg
- 搭乗員: 不定(有人)
- 国際標識番号: 1973-027A
無重量状態が人体にもたらす影響の調査と、マイナス面の防止策の研究、太陽望遠鏡による太陽観測、コホーテク彗星の宇宙からの観測、公募による各種の実験を行なった。
有人滞在計画は1974(昭和49)年2月8日の第3次まで、合計3回行なわれた。
第4回も予定されていたが、1970年代末に太陽活動が活発化し、地球の高層大気が膨張、大気抵抗が増加したため、予定よりも早く1979(昭和54)年7月11日に大気圏へ突入し、消滅した。
スカイラブの本体は、サターンVロケットの三段目の燃料タンクの大きな空間を利用していた。そのため、先んじていたソ連のサリュートよりも大きな居住空間を確保できた。スライラブ自体は一段目と二段目で軌道に打ち上げられた。
打ち上げ中に太陽発電パネルのうち側面に展開される2枚のうちの片方がもぎ取れてしまったため、基地内の温度が52℃にもなってしまった。人間が乗り込む前に、宇宙ステーションの修理が必要になってしまった。
使用後は、大気圏に再突入させされた。
現時点でも、これが地球に落下した最大の人工物体とされている。大部分は大気摩擦で燃えたが、破片の幾つかがインド洋やオーストラリア等に落下したとされる。
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宇宙ステーション

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