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テーブルタップ
辞書:科学用語の基礎知識 電気工事編 (NPOWC)
読み:テーブルタップ
外語:power strip
品詞:名詞

壁などのコンセントから、離れた場所にある複数の電気機器に対して電源を供給するための電気器具。電源タップとも。なお、テーブルタップやコンセントは和製英語である。

目次
概要

単なる電源の延長ケーブルではなく、複数口に増やすことができるものをいう。

呼び分ける場合、差し込み口が集まった場所をマルチタップといい、マルチタップ、コード、差し込みプラグからなる「延長コードセット」を「テーブルタップ」という。

日本の場合はAC100Vで給電され壁のアウトレット(コンセント)そのものが定格容量1500Wであるため、テーブルタップもそれに準じた仕様となっている。口数は3個程度のものが安価に販売されていてよく使われている。

また日本では、電気用品安全法の「特定電気用品」の一つに分類され、◇の中にPSEと書かれたマークがないと販売することができないことになっている。

特徴
需要

需要がある製品なので、世界中で作られて使われている。

とは言え国ごとにアウトレットの形状や電圧などが異なるので、特別に量産効果が働くということはなさそうである。

品質についてはピンきりで、最近では支那製の安かろう悪かろう製品が100円ショップでも売られている。

口数の多少で様々なものがある。いくら口数が多くても、合計で1500Wなどの制限があることに変わりはない。

定格

基本的には壁コンセントは定格15A、100Vの15Aなので1500Wが上限である。これは、コンセントやコードなどの部品の定格が15Aだからである。

それを短時間超えてもすぐにどうにかなるわけではないが、分電盤にある配線用遮断器の上限が20A、100Vの20Aなので2000Wが上限(なおかつ、これは同じ配線用遮断器に繋がる回路での合計)であるので、この上限を超えてしまえば配線用遮断器が作動する。つまりブレーカーが落ちる。

ただし、定格いっぱいまで安全に使えるとは限らず、殆どの製品で800Wを超えると器体表面温度の上昇が大きくなり、危険な状態になる。余裕をもって用い、どうしてもコンセントが足りない、800Wに収まらないと言う場合は、分電盤の配線用遮断器を増やし配線工事をして新たなコンセントを設ける電気工事を検討するべきである。

多機能

高級志向の製品では、雷サージ機能を搭載したものなどがある。また、電源スイッチ付きのもの、さらにはパーソナルコンピューターの電源状態を検出して周辺機器(ディスプレイ、プリンター等)の電源を入り切りできるパソコン連動OAタップなどもある。

また近年、スマートフォンの充電需要に対応するため、USBコネクターから5Vを出力する機能のついたテーブルタップなども市販されるようになってきた。

海外のもの

イタリアの場合、左右の端子間が19mmの標準タイプと26mmのワイドタイプとが存在するほか、プラグの側面にアース端子が付いているCEE Publication7/4と呼ばれるものが、混在している。

こういった国では、これらが共通で使えるよう、複数のタイプが差し込めるようなものが使われている。

タップ
タップ

壁コンセント
壁コンセント

リンク
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