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ボイジャー2号
辞書:科学用語の基礎知識 天文学人工衛星編 (USATE)
読み:ボイジャーにごう
外語:Voyager 2
品詞:固有名詞

アメリカの宇宙探査機で、外惑星探査機の一つ。1977(昭和52)年8月20日NASAにより打ち上げられた。

目次
情報
基本情報

外惑星探査機であり、かつ太陽系末端の探査機である。

2機のうちの先行機。2号なのに先に打ち上げられたのは、1号のシステム不備が発見され、1号の打ち上げが延期されたためである。しかし1号の方が飛行速度が速かったため、小惑星帯で追い抜かれた。

沿革
観測
主目的

本探査機の主目的は外惑星探査である。次の惑星の探査に成功した。

電源と観測装置

観測装置を動かすためには電源が必要である。ボイジャー2号には3基の原子力電池が搭載されており直流30Vの電源を供給している。

打ち上げ当初は470Wの電力を供給したが、徐々に出力は落ちている。

そこで、通信を維持することを最優先とし、徐々に観測装置の電源を落とすことで節電をしている。NASAの発表では、次のようにして観測装置の電源は切られた。

現在稼働中の観測装置は次の通りである。2020(令和2)年までは通信を維持させることを目標に、順次電源が落とされる計画である。

2025(令和7)年頃以降には、通信を維持する電力もまかなえなくなり通信が途絶えるものと予想されている。

太陽系探査

1979(昭和54)年7月に木星、1981(昭和56)年8月に土星、1986(昭和61)年1月に天王星、1989(平成元)年8月に海王星に接近しフライバイを行ない、天王星と海王星では史上初の近接撮影を実現した。

天王星の観測では10個の衛星、海王星では6個の衛星が新たに確認された。

現在でも海王星を訪れた探査機は1989(平成元)年8月のボイジャー2号だけであり、海王星の環はボイジャー2号により確認されたものである。

星間空間探査

打ち上げから25年経過した2002(平成14)年時点で、太陽からの距離約68auの距離にいた。

2007(平成19)年8月31日から翌日に掛け、末端衝撃波面を数度通過した。以降はヘリオシースの飛行を続けている。

2010(平成22)年5月6日現在、地球から約138億km(86億マイル)の距離にいる。

リンク
関連するリンク
http://nssdc.gsfc.nasa.gov/database/MasterCatalog?sc=1977-076A
http://www.planetary.or.jp/know_voyager1-2.html
用語の所属
宇宙探査機
ボイジャー
関連する用語
ボイジャー1号
パイオニア10号
パイオニア11号
原子力電池

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