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リットル |
辞書:科学用語の基礎知識 科学編 (NSCI) |
読み:リットル |
外語:l: liter |
品詞:名詞 |
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情報 |
概要 |
IUPAC(国際純正・応用化学連合)に定義されている。IUPACによると記号は「L」で、「l」を使ってもよい。
ちなみに、日本では筆記体の小文字邃(U+2113)もよく用いられるが、筆記体は正式には認められていない。
特徴 |
定義 |
メートル法の単位であり、縦・横・高さがそれぞれ10cmの立方体の体積、として使われ始めた。
国際単位系の単位ではなく、SIでは「SI単位系で併用が許されている非SI単位」という扱いである。
IUPACは、次のように定義している。
L = 10−3m3
SI第9版では次のように定義している。
1l=1L=1dm3=103cm3=10−3m3
かつては、「4℃、1atmの水1kgの占める体積」として定義されていた。
実際には水の密度は1g/cm3ではないので、この定義によれば1L=1.000028dm3となり国際単位系との併用に不便であることから、現在の定義に変更された。
通俗表現 |
容積の単位として「cc」が使われることがあるが、これはcubic centimeter(立方cm)の省略形であり、つまり1cc=1ml=10−3L=0.001Lである。
逆算すると、1000cc=1Lとなる。
換算 |
水1Lは約1kgである。
水1m3は1000L=1kLであり、1000kg=1トンとなる。
単位・記号 |
関連単位 |
SI接頭語を付けることで、微小または巨大な値を簡潔に表現できる。
以下は、SI的に可能性のありそうな単位である。実際には、その殆どは使用実績が無い。
利用実績 |
日常で実際に利用されているのは、次のようなものである。
化学系では歴史的に国際単位系よりもリットルが好んで使われてきた。但し、近年は論文でもできるだけ国際単位系を使うようになってきているので、以前よりは使用頻度が減っている。
多くの研究室では、現在でも国際単位系よりもリットルが好まれているようだ。
国字 |
リットルの「リツ」から、立を偏に使い国字が作られた。
国字は次の通り。
符号 |
電算処理では、次のような符号位置を使う。
リンク |
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