エフェドリン類の鎮咳剤。「メチルエフェドリン塩酸塩」ともいう。
光学異性体あり。
- 分子式: C11H17NO・HCl
- 分子量: 215.72
- 比重: (該当資料なし)
- 融点: 207℃~211℃ (dl-メチルエフェドリン塩酸塩)
- 沸点: (該当資料なし)
- CAS番号:
- 18760-80-0 (dl体)
- 38455-90-2 (L体)
- 942-46-1 ((1R,2S)‐(-)‐N‐メチルエフェドリン塩酸塩)
- ICSC番号: (登録なし)
塩酸メチルエフェドリン

常温常圧乾燥下では無色の結晶または白色の結晶性粉末で無臭。味は苦い。
主要な用途は次のとおり。
気管支に炎症ができると気道が狭まり、呼吸が苦しくなったり咳が発生する。
塩酸メチルエフェドリンは気管支のβ受容体に作用し、気管を広げることで症状を緩和する。
血圧上昇、頭痛、めまい、悪心、嘔吐、幻覚や妄想を伴う精神症状などの副作用をもたらす場合がある。
この薬の薬理作用は交感神経を興奮させることであるが、延いては副交感神経の抑制が起こることになる。男性の勃起は副交感神経の働きであるため、副作用により勃たなくなることもある。EDぎみの場合には悪化させるおそれがあるので服用には注意が必要。
物質の特徴

麻薬

エフェドリン類
関連する物質

塩酸エフェドリン
関連する用語

覚せい剤取締法