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感電
辞書:科学用語の基礎知識 電気工事編 (NPOWC)
読み:かんでん
外語:electric shock
品詞:さ変名詞

生体内に電流が流れ、傷害を受けること。

目次
概要

例えば、漏電している機器に触れると、電気は人体を通って地面へと流れる。これが感電である。

電流が弱ければショック程度で済むが、大電流の場合には命に関わることもある。

特徴
症状

感電時には、不快感、痛み、筋肉の痙攣、心室細動、熱傷などが生じる。

感電時の電流の経路、交流直流の種類、電流の大きさ、通電時間、また健康状態などによっても被害程度には差があるが、重大な要素は電流の大きさと通電時間である。

但し、電流の経路が心臓など重要箇所を直撃している場合、僅かな電流であっても死亡することがある。

電圧の差

低圧の感電による死亡は、心臓麻痺や呼吸停止が多い。

高圧の場合は更に火傷が加わる。一般的な、高熱物に触れての火傷は皮膚の浅い部分で済むことが多いが、感電による火傷は身体の奥深くにまで及ぶことから危険性が高い。

直流と交流

直流と交流で、感電の被害は異なる。直流に感電した場合は筋肉が締まるように硬直するのに対し、交流の場合は振動するように痙攣する。

感電による危険性は、直流と比して交流の方が約5倍危険で、家庭用交流(50Hzまたは60Hz)の場合、50mA感電した場合は死亡する危険性があるが、直流の場合は苦痛はあるものの感電箇所から離れられなくなる程ではない。

人体の抵抗値は、皮膚乾燥時が約4kΩ、皮膚が湿っているときは約2kΩとされているが、抵抗値が小さいほど、感電時の被害が大きい。つまり皮膚が湿っているときの方が危険である。AC100Vの感電の場合、皮膚乾燥時は25mA(100V÷4000Ω)なのに対し、皮膚が湿っているときは50mA(100V÷2000Ω)の電流が人体を流れる。約10mAを超えると筋肉が痙攣して自由が利かなくなり感電個所から離れられなくなり、50mAを超えると死の危険がある。

リンク
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