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炭酸カルシウム |
辞書:科学用語の基礎知識 化学物質編 (NSUB) |
読み:たんさん-カルシウム |
外語:calcium carbonate |
品詞:名詞 |
カルシウムの炭酸塩。炭酸イオン(CO3イオン)とカルシウムイオン(Caイオン)から成り立っている。
分子式CaCO3。分子量100.09。CAS番号471-34-1。ICSC番号1193。
鉱物の結晶構造には三種類、カルサイト・アラゴナイト・バテライトがある。カルサイトは三方晶系で、石灰岩や大理石などを構成する鉱物の方解石などがある。最も安定で、天然に産出される炭酸カルシウムの殆どはカルサイトである。アラゴナイトは斜方晶系で霰石(あられ石)などがある。バテライトは六方晶系で、これは天然には殆ど存在しない。
また蛤(はまぐり)等の貝殻、珊瑚、などは炭酸カルシウムを成分としており、そして学校等で使う白墨(チョーク)も炭酸カルシウムなどを成分として作られている。
炭酸カルシウムは有害だが、その致死量は15g/kg体重とされる。体重50kgなら約600gで、約150本の白墨を食べれば良いことになる。従って日常生活においては殆ど無視できる毒性と考えられる。
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