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真珠
辞書:科学用語の基礎知識 化学物質名・鉱物編 (NSUBNM)
読み:しんじゅ
外語:pearl
品詞:名詞

貝から得られる宝石の一つ。6月の誕生石。

目次
概要

日本で一般的なものは、アコヤガイに挿入されたイシガイ核の周囲に炭酸カルシウム(アラゴナイト)と蛋白質(コンチオリン)が積層したもの。

貝殻成分が結晶化することから、その成分は貝殻と同じということになるが、独特の輝きから宝石として珍重される。モース硬度は3.5〜4で、非常に脆い。結晶系は斜方晶系。

海外でも、様々な貝で、日本と同様の手法で真珠が作られている。

特徴
単位

真珠養殖の産業化に成功したのが日本だったため、その重さは日本の尺貫法の(匁=3.75g)で表わされ、これが国際的にも用いられている。尺貫法の使用が商取引や公的証明で禁止された現在の日本にあっても、真珠の質量用途にのみ使用が許可されているほど、その影響力が大きい。

ただしこのご時世では、より身近なグラムが使われることもあり、またカラット(カラット=0.2g)、ポンドヤード圏ではグレーンも使われる。

真珠のネックレスなどでは、玉の直径をmmで表わすことが多い。

種類

真珠を作る貝を総じて真珠貝といい、この貝の種類によって、真珠の種類が分けられる。

基本的には、真珠層を持つ全ての貝で真珠を作ることができる。商業的には無いが、アサリやシジミ、ハマグリなどでも作ることは不可能ではない。

鮑玉
鮑(アワビ)で作られた真珠。アコヤガイ真珠に置き換わるまでは、鮑玉が一般的だった。
本真珠
元々は鮑玉やアコヤガイ真珠のことを言ったが、現在は偽物(イミテーション)ではないものすべてを本真珠という。
黒蝶真珠(黒真珠)
黒蝶貝(クロチョウガイ)を使った真珠で、黒光沢がある。タヒチの名産品で、日本では沖縄で養殖されている。
白蝶真珠(南洋真珠)
白蝶貝(シロチョウガイ)を使った真珠で、大玉なのが特徴。黄色金色など美しい色合いも人気が高い。東南アジアから太平洋で養殖されている。
マベ真珠
マベ貝を使った真珠。円形のものは稀少で、半円形、水玉型、ハート型などがある。台湾および周辺で養殖されている。
淡水真珠
池蝶貝(イケチョウガイ)や烏貝など淡水に生息する貝で作られた真珠。
イケチョウガイは水質改善に寄与するとし、大阪市は道頓堀の浄化のために養殖しており、真珠の採取にも成功している。
コンクパール
コンク貝(ピンク貝)を使った真珠で、ピンク色である。コンク貝は真珠層を持たないため、これは真珠層真珠ではない。この貝は他の真珠貝と違って「巻き貝」であるため核を挿入しての養殖が困難であり、コンクパールの殆どは天然の真珠である。また、真円のものも殆どない。
メロパール
ハルカゼヤシガイを使った真珠。南支那海沿岸で採取される。ハルカゼヤシガイも真珠層を持たないため、これも真珠層真珠ではない。

これら以外の貝でもごく稀に真珠が得られることがあるが、商業的に得ている例はほぼ無いと見られる。

これ以外の「自称真珠」は、概ねプラスチックなどで作られた模造真珠である。

日本の真珠

日本産のアコヤガイ真珠は結晶構造が緻密で、世界でもっとも良質とされている。

しかし近年は原因不明の病気でアコヤガイが減り、生産量も減少した。

対策として病気に強い支那産などとの交配が行なわれたが、このため日本産真珠も品質の大幅な低下が発生した。

現在は、日本産の良質な真珠を作り続けられるよう、真珠貝の遺伝子の研究などが進められている。

ギネス記録

真珠の玉の大きさがギネス記録にあるのかは調べていないので定かでは無いが、日本人がいま熱心になっているのは、真珠のネックレスの最長記録樹立とのことである。わけがわらないよ。

80mのネックレスでギネス記録を取ってしまったことが全ての始まりだったらしい。現在の世界一は222mとのこと。

リンク
関連する用語
モース硬度

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