Μ-Vロケットの一段目として開発された固体ロケットモーター。開発はIHIエアロスペースである。
- 全長: 13.73m
- 外径: 2.61m(最大径)/2.50m(代表径)
- 質量: 82.68トン(P.P有り)/82.65トン(点火後)/10.83トン(P.Pなし)
- 推進薬: BP-204J
- 推進薬質量: 71.824トン
- 最大推力(真空中): 3773kN
- 平均推力(真空中): 3854kN
- 燃焼時間: 50.3秒(58cBeat)(有効)/96.9秒(112cBeat)(全)
- 真空中比推力: 274秒(317cBeat)
- 最大燃焼圧力: 5.06MPa
シリーズ全てで、一段目として使用された。
機体番号と打ち上げ順は一致していない。以下は打ち上げ順。
- Μ-Vロケット1号機
- Μ-Vロケット3号機
- Μ-Vロケット4号機
- Μ-Vロケット5号機 (これ以降改良品)
- Μ-Vロケット6号機
- Μ-Vロケット8号機
- Μ-Vロケット7号機
4号機では、ノズル破損が発生し、打ち上げに失敗した。このため5号機以降の分は、型番は変わっていないが改良が施されている。
具体的には、ノズルスロート・インサート材を、従来の高密度グラファイト材から、熱構造強度特性に優れた3D-C/C材(のうちの軸対象織3D-C/C材)に変更した。
名前の由来は定かではないが、次が予想される。
- M ‐ モーター(Motor)、但しJAXA/ISASは「モータ」と記載する
- 1 ‐ 一段目用
- 4 ‐ おそらく4番目=ミューロケットを表わす。ペンシル→カッパ(κ)→ラムダ(λ)→ミュー(Μ)
用語の所属
Μ-Vロケット
固体燃料ロケット