Ogg - 通信用語の基礎知識

Ogg Vorbisなどで使われているコンテナーフォーマットで、ストリーミング対応のファイルフォーマット仕様。

概要

仕様は、2003(平成15)年5月にThe Ogg Encapsulation Format Version 0として、RFC 3533で、情報提供扱いで公開されている。

このフォーマットには様々なものが格納可能で、格納するものの前にOggを冠して呼ぶのが慣例となっている。例えば、VorbisをOgg形式で格納したものがOgg Vorbisである。

また非公式に、このフォーマットを独自拡張したメディアファイルとしてogmと呼ばれるものもある。

特徴

拡張子

様々なものが格納できるため、ファイル名で区別する必要があると判断された。

当初は、フォーマット共通の拡張子は「.ogg」であったが、後に、用途ごとに異なる拡張子が定義された。

後述するように、動画と音声以外にも多用途に使われているほか、音声に限っても様々な音声コーデックがあるためその区別も必要となり、これ以外の拡張子が使われることもある。

利用例

次のようなものの格納用としての利用例が確認されている(順不同)。

音声コーデック
- 非可逆圧縮
  - Vorbis (Ogg Vorbis) ‐ 音楽用
  - Speex (Ogg Speex) ‐ 人の声を対象とした圧縮
  - celt (OggCELT) ‐ VorbisとSpeexの中間を目指していたもの。開発終了
  - Opus ‐ celtにSkype社の開発したSILKを合わせたインタラクティブ向け圧縮
- 可逆圧縮/無圧縮
  - FLAC (Ogg FLAC) ‐ 音楽用
  - pcm (OggPCM)
ビデオコーデック
- 非可逆圧縮
  - Theora (Ogg Theora)
  - Daala (OggDaala) Theoraの後継
- 可逆圧縮/無圧縮
  - Dirac (OggDirac) 非可逆のほか、可逆にも対応している
  - YUV4MPEG2 (OggYUV4MPEG)
画像
- JNG (Oggjng)
- MNG (OggMNG)
- PNG (Oggpng)
文書
- CMML (Continuous Media Markup Language) ‐ 汎用メタデータ形式
- Kate (karaoke and text) (OggKate) ‐ カラオケ歌詞
- XSPF (XML Shareable Playlist Format) ‐ プレイリスト形式
その他
- midi (OggMIDI) ‐ MIDIシーケンスデータ形式

リンク

用語の所属