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nvi
辞書:電算用語の基礎知識 ローカルアプリ文書編 (PNAPLLT)
読み:エンヴィーアイ
外語:nvi: new vi
品詞:商品名

vi互換のテクストエディターとして開発された、スクリーンエディター。主としてBSDで使われている。

目次
情報
概要

現在、FreeBSDNetBSDOpenBSDと、その殆どのクローンで、標準のvi/view/exとなっており、「/usr/bin/ex」「/usr/bin/vi」「/usr/bin/view」はハードリンクされている。

また、もう一つの有名クローンVimが多機能化を目指したのに対して、nviはオリジナルのシンプルさを維持し続けたため、オリジナルと同様にシンプルで軽量である。

特徴
由来

オリジナルのviの作者Bill Joyは、BSDの作者でもある。しかしオリジナルのviは当時の4BSDと同様にAT&Tのライセンスが含まれており、AT&TとのBSDライセンス問題に巻き込まれた。

そこで、Keith BosticによりAT&Tのコードを一切使わずに新規に書き直されたものがnviである。

READMEによれば、nviは、カリフォルニア大学バークレー校のSteve Kirkendallにより書かれたviクローンのelvisから派生したという。

またREADMEには、IEEE POSIX 1003.2スタイルの正規表現はHenry Spencerが、cursesはElan Amirが、TclインタープリターはGeorge Neville-Neilが、PerlインタープリターはSven Verdoolaegeが、Cスコープ対応はRob Mayoffにより書かれたとクレジットされている。

この由来から、オリジナルviと高い互換性を持つnviはBSDライセンスであり、そして現在のBSDでの標準viとなっている。

現状

公式版は、1996(平成8)年10月頃にリリースされたバージョン1.79で更新が止まっているようである。

しかしBSDライセンスオープンソースソフトウェアであることもあり、第三者により改良が続いているようである。

かつては、萩野itojun純一郎により開発された多言語版nvi-m17nが公開されていた。

また、Google Summer of Code 2011 (GSoC 2011)で、Zhihao YuanによりFreeBSD用の実装としてマルチバイトエンコーディングの対応が目指されたようである。nvi-m17nなどの成果も取り込まれ、現在はUnicodeにも対応したnvi2として公開されている模様である。これを著している時点での最新版は、2011(平成23)年7月10日頃に公開されたらしいバージョン2.0.2である。

ディレクトリ構成

編集機能とビューアー機能があり、全て同一バイナリのハードリンクとなっている。

vi互換のスクリーンエディターとして使う場合は「vi」「nvi」、ex互換のラインエディターとして使う場合は「ex」「nex」、ビューアーとして使う場合(vi -R 相当)は「view」、を使用する。

バイナリは/usr/bin以下にあり、以下6件がハードリンクである。

リンク
関連するリンク
http://www.bostic.com/vi/
用語の所属
テクストエディター
関連する用語
vi
Vim

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