IBMが、JIS C 6226-1978に対する拡張として定義した文字集合(CCS)の俗称。

目次 概要 特徴 拡張方法 利用可能環境 拡張文字

概要

IBMのPC DOS(DOS/V)などでは、NEC PC-9801と同様古いシステムとの互換性を維持するため、JIS X 0208の前身であるJIS C 6226-1978を採用していた。

但し、これでは文字が不足するため、漢字や記号類を独自に拡張した。この文字集合が俗に言う「IBM拡張文字」である。

特徴

拡張方法

IBMは、JIS C 6226の範囲内には手を加えないこととした。

そこで、シフトJISで扱うことができる、JIS C 6226の範囲外に拡張文字集合を追加した。具体的には、115区〜119区という後ろの方に、文字が追加されている。

利用可能環境

この文字集合は、次の符号や文字集合で採用されている。

• IBM PC DOS Codepage: 932
• Microsoft Windows Codepage : 932 (Japanese Shift-JIS) (Microsoftの公式名)
  • Windows-31J (Windowsで一般的な文字集合、IANA登録名)
  • MS932
• Microsoft Windows Codepage : 50220 (CP50220)
• Microsoft Windows Codepage : 50221 (CP50221)
• Microsoft Windows Codepage : 50222 (CP50222)

また、次の符号や文字集合でも、符号位置を変えるなどして採用されている

• NEC MS-DOS Codepage: 932 (NEC選定IBM拡張文字)
• ISO-2022-JP-MS (libiconv、glibc) (NEC選定IBM拡張文字)
• eucJP-open
  • eucJP-0201
  • eucJP-ascii
  • eucJP-ms

拡張文字

この文字集合は、次の文字が含まれている。

	+0	+1	+2	+3	+4	+5	+6	+7	+8	+9	+A	+B	+C	+D	+E	+F
FA40	i	ii	iii	iv	v	vi	vii	viii	ix	x	I	II	III	IV	V	VI
FA50	VII	VIII	IX	X	¬	〓	〓	〓	(株)	No.	TEL	∵	絋	〓	〓	〓
FA60	〓	〓	〓	〓	〓	〓	昇	〓	〓	〓	任	〓	〓	但	〓	〓
FA70	〓	〓	〓	〓	〓	〓	〓	〓	〓	〓	進	〓	〓	敞	兌
FA80	〓	宜	〓	〓	〓	〓	〓	〓	勲	均	匆	匡	〓	〓	〓	〓
FA90	〓	咤	和	〓	珈	哲	〓	〓	〓	峻	〓	〓	塚	増	〓	〓
FAA0	〓	〓	〓	〓	〓	妹	〓	〓	〓	〓	寛	寮	〓	嶺	〓	〓
FAB0	嵒	崎	〓	〓	〓	〓	〓	張	〓	或	徳	〓	〓	悦	〓	欣
FAC0	〓	慍	〓	〓	〓	〓	憙	或	〓	〓	〓	〓	〓	教	〓	〓
FAD0	昂	〓	〓	〓	〓	〓	〓	〓	晴	〓	〓	〓	章	〓	疎	〓
FAE0	朗	〓	〓	桑	〓	〓	〓	〓	〓	〓	欅	矩	〓	〓	横	〓
FAF0	〓	〓	〓	〓	〓	〓	〓	〓	〓	〓	〓	〓	〓
FB40	〓	〓	〓	清	〓	〓	〓	〓	〓	〓	畔	徹	〓	濱	〓	〓
FB50	瀬	〓	〓	〓	〓	〓	〓	〓	絵	〓	〓	〓	〓	〓	猪	〓
FB60	〓	〓	〓	〓	〓	〓	〓	〓	〓	〓	〓	〓	〓	〓	瓶	〓
FB70	〓	〓	〓	晶	〓	益	〓	〓	〓	〓	〓	啄	〓	礼	神
FB80	祥	〓	福	〓	〓	〓	靖	〓	〓	精	〓	〓	〓	緑	緒	〓
FB90	〓	羨	羽	〓	〓	〓	〓	〓	〓	〓	〓	〓	〓	〓	薫	擧
FBA0	〓	〓	〓	〓	〓	〓	〓	〓	〓	諸	〓	〓	〓	〓	頼	賢
FBB0	〓	赳	〓	返	逸	〓	郎	都	郷	〓	〓	〓	〓	〓	〓	〓
FBC0	〓	〓	〓	〓	〓	〓	〓	〓	〓	〓	〓	〓	〓	〓	〓	〓
FBD0	〓	〓	〓	〓	〓	〓	〓	〓	〓	〓	〓	〓	〓	〓	〓	〓
FBE0	〓	〓	〓	〓	〓	〓	〓	〓	間	隆	島	〓	〓	〓	〓	〓
FBF0	鶴	〓	青	〓	〓	〓	飯	飼	〓	舘	〓	〓	高
FC40	高	〓	〓	〓	〓	〓	〓	〓	〓	鶴	〓	黒

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