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Microsoft Windows Codepage : 50221
辞書:通信用語の基礎知識 通信技術文字符号編 (CTCHRE)
読み:マイクロソフト-ウィンドウズ-コードページ-ごーゼロにーにーいち
外語:CP50221: Microsoft Windows Codepage : 50221
品詞:固有名詞

Microsoft Windowsで使われている、ISO-2022-JPの亜種の一つ。

目次
概要

ISO-2022-JPに対し、CP932全文字(重複を除くWindows-31Jの文字)が扱えるよう拡張をした符号である。

Microsoft Outlook ExpressInternet Explorerなどで使われている。

仕様
基本仕様

基本的には7ビットで文字を表現する7ビット符号の符号で、エスケープシーケンスもISO/IEC 2022に準じている。

但し、これによって指示される文字集合は、標準ではなく、Windowsの実装に合わせた独自の文字集合である。

また、一部の文字については、文字のコードレンジが0x7f以上となり、ISO/IEC 2022に準じていない。

特徴

電子メール等、ISO-2022-JP相当の環境で、Windowsで使われる拡張文字を正しく処理したい場合が、用途として想定される。

このCP50221は、JIS X 0201 片仮名、いわゆる半角カナは、ESC 2/8 4/9「ESC ( I」で符号化して出力される。

類似符号に、JIS X 0201 片仮名をJIS X 0208 片仮名に変換して出力するCP50220SI/SOで符号化するCP50222が存在する。

符号化方式(CES)

但し、ユーザー定義外字領域は、ISO/IEC 2022の仕様から外れている。

符号化文字集合(CCS)

※を附したものは、入力(読み込み)には対応するが、出力されない。

出力時は、英数文字はUS-ASCII、JIS C 6226はJIS X 0208のエスケープシーケンスが使われ、JIS X 0201 片仮名もJIS X 0201 片仮名のエスケープシーケンスを用いて出力される。

各拡張文字は、シフトJISと同じ区に配置されている。

IBM拡張文字」(115区〜120区)は、存在はするが出力には使われておらず、NEC選定IBM拡張文字の符号位置に変換される。シフトJISの場合はIBM拡張文字の方が優先されるので、若干動作が違っていると言える。

符号の割り当て

開始状態

開始状態では、次のように指示されている。

開始状態では、次のように呼び出されている。

G0を英数(ASCII/JIS X 0201 ローマ字)、または日本語(JIS C 6226/JIS X 0208)で切り替えて用いるのはISO-2022-JPと同様である。

但し、この符号系はG0に対する指示に対応して英数モードか日本語モードかを切り替えているに過ぎない。ゆえに、G1に対する指示エスケープシーケンスなどは認識しない。


英数モード

G0が英数の場合、CP932完全互換の文字集合となっている。

つまり、より正確にはGRは「JIS X 0201 片仮名」ではなくCP932の右側である。


日本語モード

G0が日本語の場合、ISO-2022-JPにほぼ準じた形でCP932の文字集合を扱うことができる。

つまり、ESC 2/4 4/2(ESC $ B)で指示した場合、本来は含まれていないはずの、NEC特殊文字、NEC選定IBM拡張文字、ユーザー定義外字が文字集合に含まれていて利用できる。

なお、日本語モード時に利用できる95区〜114区は、1バイト目0x7f〜0x92が対応しており、この領域はISO/IEC 2022の範囲を超えている。

エスケープシーケンス
文字集合エスケープシーケンスCP50221UnicodeI/O
1バイト目2バイト目
ASCIIESC 2/8 4/2ESC ( B0x00〜0x7fU+0000〜U+007FI/O
JIS X 0201 ローマ字ESC 2/8 4/10ESC ( JIN
JIS X 0201 片仮名ESC 2/8 4/9ESC ( I0x21〜0x5fU+FF61〜U+FF91I/O
SI/SOIN
JIS C 6226-1978ESC 2/4 4/0ESC $ @0x21〜0x28
0x30〜0x74
0x21〜0x7eIN
JIS X 0208-1983ESC 2/4 4/2ESC $ BI/O
NEC特殊文字0x2dI/O
NEC選定IBM拡張文字0x79〜0x7cI/O
IBM拡張文字0x93〜0x97IN
ユーザー定義外字0x7f〜0x92U+E000〜U+E757I/O

この表では書き切れていないが、ESC 2/8 4/2とESC 2/8 4/9は同義である。つまり、ASCIIとJIS X 0201の差異等の処理は存在しない。同様に、ESC 2/4 4/0は、ESC 2/4 4/2と同義として扱われている。つまり、ESC 2/4 4/0としても、JIS C 6226としての機能は無い。

また、ESC 2/4 4/0でもESC 2/4 4/2でも、同様にNEC特殊文字以下を利用することができる。

リンク
関連する用語
ISO/IEC 2022
ISO-2022-JP
Microsoft Windows Codepage : 50220
Microsoft Windows Codepage : 50222

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