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JIS X 0208-1983
辞書:通信用語の基礎知識 通信技術文字集合編 (CTCHRS)
読み:ジスエックスゼロにーゼロはち-いちきゅうはちさん
外語:JIS X 0208-1983
品詞:固有名詞

JIS X 0208の1983(昭和58)年版。同規格初めての改訂版であり、第二次規格と呼ばれる。

当初はJIS C 6226-1983だったが、1987(昭和62)年にJISの情報部門(X)新設に伴い規格番号が変更され、JIS X 0208-1983となった。これは番号の変更のみで、内容に変更はない。

目次
仕様
概要

JIS C 6226-1978に対して行なわれた最初の改定版。

字の追加、入れ替え、字形変更などが大規模に行なわれており、互換性が損なわれた。

旧JIS C 6226-1978と余りにも重大な仕様の差異があったことから、JIS C 6226-1978を旧JIS、JIS X 0208-1983を新JISと呼び区別するようになった。

第1水準漢字2,965文字、第2水準漢字3,388文字、非漢字524字で、合計6,877文字が収められている。

沿革
他のISO登録状況

ISO-IR 87として登録されている。

ISO-IR 87のISO/IEC 2022におけるエスケープシーケンスは次のとおり。

JIS C 6226-1978との差異

差異は次の通りである。


追加

JIS C 6226-1978に対する文字の追加は、記号39字、罫線32字である。

追加された記号は次の39字で、2区に配置された。

∧∨¬⇒⇔∠⊥⌒∇≡≪≫√∽∬Å♯♭♪

罫線文字もPC-9801などで頻用されていたことからJIS規格としても追加することになったが、その種類は必要最小限で数は少なく、また当時の業界標準だったPC-9801のものとはコードポイントが異なり8区に置かれた。追加された罫線は次の32字。

─│┌┐┘└├┬┤┴┼━┃┏┓┛┗┣┳┫┻╋┠┯┨┷┿┝┰┥┸╂


入れ換え

文字の入れ換えは、22組44文字について、第1水準と第2水準の間で行なわれた。

基準は、本字を第2水準、簡略字を第1水準とするものである。該当する文字は次の通り(左がJIS83の第1水準/JIS78の第2水準であり、右がJIS83の第2水準/JIS78の第1水準である)。


字形の変更と追加

漢字文字は4字が追加された。実際には単なる追加ではなく、第1水準の字形を変更した上で、従来の字形を第2水準に移動した。

移動先は、符号位置としては84区01点〜04点と、第2水準の最後の方となっている。

変更された字第2水準に移動した字
JIS文字文字JIS
36467421
4B6A7422
4D5A7423
60767424

例示字体の変更

例示字体の変更は、具体的には簡略体へと書体変更を行なった。

変更は約300字である。一説では254文字、他説では294文字、JIS X 0208:1997では300字とされている。微妙な字もあるため、明確な字数は定かではなく、研究者により様々な字数が出されている。そして、その変更は、包摂基準を超えるものも存在した。

字形変更の代表としては「鴎」が「鴎」に変更になり、「森鴎外」の名が正字で書けなくなったことで話題を呼んだ。

ここで字形・字体が変わった文字のうち、31文字がJIS X 0212JIS X 0213で復活している。

符号

この文字集合(CCS)を用いた代表的な符号化方法(CES)は、次の通りである。

リンク
文字集合
JIS X 0208
JIS C 6226-1978
JIS X 0208-1990
JIS X 0208:1997
符号化方法
区点コード
シフトJIS
Shift_JIS
EUC-JP
ISO/IEC 2022
関連する用語
JIS
新JIS
旧JIS
第1水準漢字
第2水準漢字

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