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Unicode 2.0
辞書:通信用語の基礎知識 通信技術文字集合編 (CTCHRS)
読み:ユニコード-にーてんゼロ
外語:Unicode 2.0
品詞:固有名詞

Unicodeの版の一つで、Unicode 1.1に対する改訂版である。

目次
概要

Unicode 2.0は、Unicode 1.1に文字の追加や、一部仕様変更を加えた版である。

Unicode 1.1で一旦削除されたチベット文字の再登録や、ハングルの符号位置の変更など、大きな仕様変更も存在する。

Unicodeの大きな仕様変更はこの版を最後としており、以降は原則として追加のみである。

このためUnicodeの最も基本的な集合であるとも言え、もはや陳腐化したとも言えるTRONコードではUnicode 2.0の文字集合に対応する。

沿革
特徴
対応ISO/IEC 10646

発行時期に相違がある(更に全てUnicode 2.0以降に発行)が、Unicode 2.0で採用されたのは、次の追補である。

詳細は後述するが、Amd.1のサロゲートペアを採用し、1.0にはあったチベット文字がAmd.6で復活し、そしてAmd.5でハングルの大移動がなされUnicode 1.xとの互換性を失った。

対応言語

追加されたラテン文字U+1E9Bは、古いアイルランド語で使われていたとされているが、現用ではない。

追加された文字から推定される新規対応言語は、以下の通りである。

追加文字

2.0から追加された文字は、次の通り(文字コード順)。

移動された字

ハングルが移動となった。

ハングルは組み合わせ文字なので、本来のUnicodeのコンセプトによれば連結文字のみで表現できるものである。KS X 1001にある2,350字の合成済みハングルはUnicode 1.1から追加されたが、全文字(11,172字)の追加が朝鮮人より強く要求された。

そこで、気を利かせて正規の配列順に11,172字、符号位置を変えて追加することになったが、今度はその点で文句を言われるようになった。結局、何をしても朝鮮人からは文句を言われるのである。

サロゲート

この版から、サロゲートペアについての枠組みが定められた。

二種類のサロゲートを組み合わせ、10242で1,048,576字を追加で表現可能とし、この範囲を01面〜16面(U+010000〜U+10FFFF)に割り当てる。

もって、Unicodeは00面〜16面(U+000000〜U+10FFFF)までの計17面をもつ文字集合となった。

実際に文字が登録され始めるのは遥か後Unicode 4.0.0からで、実際に普及が始まるのはUnicode 5.0.0頃以降からである。

リンク
用語の所属
文字コード
Unicode
関連する用語
CJK統合漢字
基本多言語面
Unicode 1.1
Unicode 2.1

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