おでん |
辞書:文化用語の基礎知識 文化編 (LBUNKA) |
読み:おでん |
外語:oden |
品詞:名詞 |
日本の伝統食文化の一つで、蒟蒻や根菜などの具を出汁で煮込んだもの。
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由来 |
「おでん」とは、田楽(でんがく)の「でん」に、敬語の接頭辞「お」を付けたものが語源とされる。由来から推察される漢字は御田であるが、おでんを御田と書くことは稀である。
田楽というのは、串に刺した豆腐や蒟蒻などに味噌を塗って焼いた食品である。
江戸時代になると、出汁と醤油を入れたつゆで串刺しの蒟蒻を煮込んだ食品が生まれ、やがて大根や半片といった現在あるような具が入れられるようになり、これが「おでん」と呼ばれるようになった。
昔、関西で「おでん」は焼き田楽を意味したため、区別のために「関東炊き」とも呼ばれた。今では関西でも普通に「おでん」と呼ばれる。
範囲 |
日本生まれの食品で、日本以外では殆ど食べられていないが、地味に周辺国に広がっているようだ。
日本統治時代に朝鮮や台湾でもおでんが炊かれたため、今も朝鮮の釜山やソウル、台湾の高雄などに細々と残されているようだ。朝鮮語では日本語と同じ<O><TENG>(オデン)、台湾ではd行とr行の区別がない言語的特徴からオーレンとなり黒輪と書かれている。
台湾のものは既に味付けが変わっている。定番は玉蜀黍であるらしい。家で炊くことは無く、屋台でのみ食べられている。
朝鮮では昆布は採れず朝鮮伝統料理に昆布出汁というのは類例がないが、朝鮮では今も昆布出汁で炊かれている。それでも例によってウリジナルが主張されているらしい。
缶入りおでん |
こてんぐ |
秋葉原のチチブ電機横の自動販売機で、ジュースと共に販売している缶入りおでんは定価200円。
味はそれなりだが具材は豊富であり人気商品となっていて、秋葉原の食文化を象徴する製品となった。
ちなみにチチブ電機は本業が好調とは思えないが、ビルの賃貸収入とおでん缶販売収入で経営が成り立っているともっぱらの噂である。
おてんちゃん |
上のおでん缶に対抗する二番煎じ製品として、秋葉原らしい「萌え系」イラストが描かれた「缶のおでん屋 おてんちゃん」が登場した。定価は250円。
2005(平成17)年12月23日からLAOXザ・コンピュータ館などLAOX各店で販売されている。
LAOXという老舗家電屋が萌え系グッズを展開するというところに、秋葉原らしさが垣間見える。
リンク |
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