時に、長い訓読みがあるとして話題に上がる字。

- 目縁(まぶち)
- 目の当たり人を見る
- 目が回る
大漢和辞典には、次のように書かれている。
【〓】 23382 ケン 〔集韻〕古倦切 ※韻の説明は「霰、去聲」
(一)まぶち。〔〓文〕〓、目圍也、从二〓
一、讀若二書卷之卷一。
(二)まのあたり人を見る。靦(12-42660)の古字。〔〓文〕〓、古文〓爲二靦字一。
(三)目がまはる。〔〓文、〓目圍也、段注〕圍當レ作レ回、回、轉也。
[解字]會意。〓と
との合字。〓は左右の目、
はきし(岸)の意。故に合して、まぶち(目の周圍)の義とする。段玉裁は、〓、目圍也の圍は、回の誤で、〓は、目が回轉する、目のまはる意なるべしとする。字解を見よ。
〓と
との合字とするが、肝心の
の字が大漢和辞典に発見されなかった。Unicodeにも収録されていないと見られる。故に部首なども不明の文字である。
段玉裁とは清朝中期の考証学者であり、〓文(〓文解字)に注釈を加えた「〓文解字注」を名著とする。段玉裁の解釈によれば「目が回る」の意である、ということになるが、その信憑性については定かではない。
康熙字典網上版には、次のように書かれている。
〓 〔唐韻〕居倦切 〔集韻〕古倦切〓音眷 〔〓文〕目圍也 又〔集韻〕醜古作〓註詳酉部十畫○按字彙正字通譌作
誤入七畫非
但し、畫、誤の字形が若干異なる。
は、正字通では
に作る。
○の前は「醜の字を古くは〓に作った。詳しくは酉部十画を見よ」、○の後は筆者の注釈で「字彙や正字通で字を間違って七画に入れてしまったのは非だろう」としている。
音は反切で、唐韻が「居倦」、集韻が「古倦」とし、集韻は直音法で音を「眷」と同じとする。
- アと〓ほどのォ匯で 、セから (なんだかとっても!いいかんじ)
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