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イスラエル国
辞書:国土用語の基礎知識 世界地理編 (EGW)
読み:イスラエルこく
外語:Israel
品詞:国

中東の共和国の一つ。

目次
国に関する情報
基礎情報

一般情報

通信

電気

政情、内政

外交、防衛

経済
国旗

国旗の中央に描かれるのが六芒星「ダビデの星」で、これはユダヤ人の伝統的なシンボルである。

白地はイスラエル人の清浄な心を、星を描く青はパレスティナの空の色、青い帯はユダヤ教の高僧が着用する肩掛け(タリート)を表わす。

国号

国号「イスラエル」は、旧約聖書の創世記32章に由来し、ヘブライ語でイスラエルは「神と戦う者」「神への勝利者」といった意味である。

聖書によると、ヘブライ民族の始祖ヤコブは、神の使いと戦った。使いはヤコブに勝てないと悟り、ヤコブに「イスラエル」の名を与え祝福したとされる。

国の歴史や状況
略史

ユダヤ人の歴史は聖書(旧約聖書)の「創世記」に始まる。

紀元前10世紀頃に古代王朝が作られたが、王朝は南北に分離、アッシリア人とバビロニアに国を滅ぼされたとされる。

ユダヤ戦争に敗れたユダヤ人は世界に離散するが、やがてユダヤ人は再びユダヤ人国家を作るための運動を始める。そして19世紀末よりパレスティナへの移住が進んだ。

1947(昭和22)年の国連総会で、パレスティナをアラブ国家とユダヤ国家に分割する決議が採択され、イスラエルがこれを受け入れたことで翌年に独立を宣言した。

国の特徴
気候

気候は地中海気候だが、地形が変化に富んでいるため地域差が大きい。

エルサレム

アブラハムの宗教(ユダヤ教、イスラム教キリスト教という三つの宗教)の聖地であるエルサレムがある。

生活習慣

服装はカジュアルな洋服が主である。

チップの習慣はない。

治安など

パレスティナ自治区(PLO)の中の治安は、極めて芳しくない。

かつては、エルサレムなどでは頻繁にパレスティナ人の自爆テロが発生した。これに業を煮やしたイスラエル政府は、ヨルダン川西岸地区に分離壁を建設中である。

この壁自体は様々な批判があるものの、自爆テロは減少し、パレスティナ武装グループは手製のカッサムロケットによる攻撃に攻撃方法を変更してきた、とされる。

日本との関係

比較的日本に友好的な国の一つである。これは、次のような歴史的事実に基づく。

第二次世界大戦、リトアニア大使だった杉原千畝が自身の判断で通過ビザを発給し、6,000人のユダヤ人の命を救った。かくして杉原は日本のシンドラー(義人)として讃えられている。

ソ連と満州の国境でのオトポール事件では、関東軍・樋口季一郎少将と安江仙江(または仙弘)の決断により、ナチスの迫害から逃れた20,000人のユダヤ人に食料等の援助、並びに加療を行ない、出国斡旋、満州国内への入植斡旋等を行なった。

2000年以上の放浪の歴史を持つユダヤ人にとって、たかだか60年前は最近のことであり恩義は忘れることなく、杉原千畝には日本人唯一、諸国民の中の正義の人を賞する「ヤド・バシェム賞」を受賞し、樋口季一郎と安江仙江は黄金の碑(ゴールデン・ブック)に「偉大なる人道主義者」として名前が刻まれ、その功績を讃えている。

ちなみに、リトアニアの首都ヴィリニュス市には「スギハラ通り」が作られ杉の木が植林されており、天皇陛下も訪問している。またこの功績に感銘を受けた香港出身カナダ人天文家William Kwong Yu Yeung(楊光宇)により発見された小惑星に「スギハラ」と命名されている。

ユダヤ人の定義

ユダヤ人とはユダヤ教徒、またはユダヤ人の母親より産まれた者をいう。

さもなくばイスラエルで生まれてもユダヤ人ではない。

アクセス方法

以下は著している時点での情報であるが、予告無く変更される可能性があるため、最新の情報は別途確認すること。

旅券と査証

入国に際して、次のものが必要である。

旅行目的なら3ヶ月以内なら査証は不要。

なお、旅券にイスラエル出入国のスタンプがあると、シリア、レバノンなど、他のイスラエルと国交のないアラブ諸国に入国できない。別紙に捺してもらうか、国々を巡る予定であれば最後に入国するようにすること。

また、日本人の場合(他の外国人もそうかもしれないが)かなりチェックが厳しく、入国や出国にかなり時間を要するようである。短期旅行で出かけるべきではない。

空路

出国税(空港使用料)は、15米ドルである。

日本との直行便はない。

周辺の国・地域

アジアヨーロッパアフリカの三大陸の接点に位置する。

リンク
関連するリンク
外務省 イスラエル国
東京、イスラエル大使館
用語の所属
アジア
IL
地域の特徴
エルサレム
イスラエル
イスラエル人
ユダヤ人

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