岩手県宮古市茂市の茂市駅から岩泉町の岩泉駅を結んでいた、JR東日本の鉄道路線(地方交通線)で、盲腸線。
以下は現役時の情報。
- 総延長: 38.4km
- 軌間: 1067mm軌道(JR在来線の狭軌)
- 駅数: 9駅(起点、終点の駅を含む)
- 単線複線: 全線単線
- 電化区間: 全線非電化
- 閉塞方式
- 動力方式: 気動車
- 保安装置: (未確認)
- 運転速度: (未確認)
- 所要時間: 茂市〜岩泉 ‐ 56分
- 2010(平成22)年7月: 土砂崩壊で不通
- 2012(平成24)年3月: 廃線
非電化・単線のローカル線で、1日に3往復しか運行されていないが、沿線の道路が整備されていないので、廃止される予定はなかった。
しかし2010(平成22)年7月、押角〜岩手大川駅間で発生した土砂崩壊の影響で不通となり、バス代行輸送に切り替わった。
復旧費用がかさむうえ、元々乗客が殆どおらず(2009(平成21)年度実績で1キロ当たりの1日平均乗車人員は46人)、JR東日本の在来線67路線中最下位だったことから、JR東日本は軌道を舗装しバス専用道路とする「バス高速輸送システム(BRT)」の導入を検討していた。しかし県などは鉄路での復旧を求めたことから、JR東日本は2012(平成24)年3月、復旧を断念し廃線を決定した。
この路線は秘境の駅が多かったことで有名である。
- 茂市 (もいち) (JR山田線)
- 岩手刈屋 (いわてかりや)
- 中里 (なかさと)
- 岩手和井内 (いわてわいない)
- 押角 (おしかど)
- 岩手大川 (いわておおかわ)
- 浅内 (あさない)
- 二升石 (にしょういし)
- 岩泉 (いわいずみ)
用語の所属
東日本旅客鉄道
東北線 (本線制度)