スルピリド |
辞書:科学用語の基礎知識 薬学・精神薬編 (BPHARM) |
読み:スルピリド |
外語:Sulpiride |
品詞:固有名詞 |
メジャートランキライザー(ベンザミド系中枢神経系用剤)の成分。消化性潰瘍治療薬、精神神経用剤(精神賦活剤)。商品例にドグマチール(アステラス製薬(元・藤沢薬品工業))の他、アビリット(住友製薬)、ミラドール(日本シエーリング(元・三井製薬))、ベタマックT(沢井製薬)等があり、他にも多数のゾロがある。
分子式C15H23N3O4S。分子量は341.43。CAS番号15676-16-1。化学名は、N-[(1-ethyl-2-pyrolidinyl)methyl]-2-methoxy-5-sulfamoylbezamide。常温では白色粉末で、無臭。融点は175℃〜182℃(分解)。
スルピリド
元々胃薬として開発されたが、ドーパミンに作用し老人性鬱などの軽い鬱病に効果があるため精神科でも使われるようになった。しかし、食欲増加による体重増加傾向に加え、女性では月に何度も月経が来る、男性でも乳が出るようになる、などのホルモン関係の副作用が強い。褐色細胞腫の疑いのある患者への使用は禁忌である。
抗鬱としての処方量は150〜300mg/日程度。
低用量では前シナプスのドーパミン(D2)自己受容体を遮断し、ドーパミンが増える。高用量では後シナプスのドーパミン(D2)受容体を遮断しドーパミンが減る。
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