バルビツール酸系のマイナートランキライザー(催眠鎮静剤)の成分。
ペントバルビタールのカルシウム塩である。
- 組成式: C22H34CaN4O6
- 構造式: (C11H17N2O3)2Ca
- 式量: 490.61
- 比重: (該当資料無し)
- 融点: (該当資料無し)
- 沸点: (該当資料無し)
- CAS番号: 7563-42-0
- 化学名: Monocalcium bis {5-ethyl-1,4,5,6-tetrahydro-5-[(RS)-1-methylbutyl]-4,6-dioxopyrimidin-2-olate}
常温常圧乾燥下では白色の粉末。味は苦い。
- ペントバルビタール (76-74-4)
- ペントバルビタールナトリウム
主要な用途は次のとおり。
- 不眠症
- 麻酔前投薬
- 不安緊張状態の鎮静
- 持続睡眠療法における睡眠調節
短時間作用型バルビツール酸誘導体で、中枢神経系に対して全般的な抑制作用を示す。
その全容は明らかではないが、睡眠・鎮静作用の一部については、GABA様作用ないしGABAの作用増強に基づくものと考えられている。
不眠症では、成人においては一回50mg〜100mgを就寝前に経口投与。
麻酔前投与では、成人においては手術前夜100mg〜200mg、手術前1〜2時間に100mgを経口投与。
不安緊張状態の鎮静では、成人においては一回25mg〜50mgを1日2〜3回経口投与。
いずれの場合も、年齢や病状に応じて適宜増減する。
頻度が明らかなものに、頭痛、頭重、めまい、悪心(吐き気)、嘔吐、眠気、尿閉などが確認されている。頻度は0.1〜5%未満とされている。
- 劇薬
- 第二種向精神薬
- 習慣性医薬品(注意‐習慣性あり)
- 処方せん医薬品
物質の特徴

催眠鎮静剤

バルビツール酸系
成分に含む主な製品

ラボナ