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マイクロシーベルト
辞書:科学用語の基礎知識 素粒子・用語編 (NPARTY)
読み:マイクロシーベルト
外語:μSv: micro Sievert
品詞:単位助数詞

100万分の1シーベルト、10−6シーベルトのこと。1シーベルトの100万分の1のこと。省略形および単位は「μSv」。

目次
概要

放射線被曝の単位として使われる。

ただし、マイクロシーベルトは微弱過ぎるため放射線被害の場合に使われることは非常にまれである。逆に単なるシーベルト単位では普通に死亡するほど強すぎるため、ミリ単位のミリシーベルトがよく使われている。

次の式が成り立つ。

同時によく使われるものに、1時間で何シーベルト被曝するかの単位で、μSv/h(マイクロシーベルト毎時)がある。例えば「100μSv/h」とあれば、その場に1時間とどまると「100μSv」被曝することになり、30分なら半分の50μSv、2時間なら倍の200μSvとなる。

特徴
人体への影響

放射線の人体への影響は、まだよく分かっていない。放射線は確実に人体に影響を与えるものの、それがイコール有害とは限らないからである。

しかし、マイクロシーベルト程度であれば微弱なため、殆ど影響はない。

自然被曝量

大宇宙は放射線に溢れている。宇宙は危険なのである。

宇宙の一部である地球生物が住みやすいような自然の保護はあるが、放射線が0というわけでもなく、日本にいれば概ね50ナノシーベルト毎時つまり0.05マイクロシーベルト毎時の自然放射線の影響がある。

日本の放射線量は少ない方で、海外ではもっと強いのが普通であり、例えばロサンゼルスのホテルで実測したところ0.15マイクロシーベルト毎時であった。

少しの放射線被曝はむしろ健康に良いとまで言われており、ラジウム温泉などの放射線は湯治で人気が高い。

有害と思われる放射線でも、毎日少しずつ浴びるのは、むしろ健康を促進するらしい。生命の神秘である。

ラジウム温泉

ラジウム温泉は、お湯より微弱な放射線が出ており、これが薬効となっている。

もちろん、入浴あるいは接近だけでも放射線被曝をすることになるが、日本最強の放射能泉とされる三朝温泉(鳥取県)の場合、温泉水中のラドン濃度として683.3マッヘ(9361Bq/リットル)が得られているとする。

別の資料で、岐阜県中津川市の「湯之島ラジウム鉱泉保養所 ローソク温泉」(1号泉は556マッヘ、7号泉まである)を想定し、浴室・脱衣室・部屋・屋外などで過ごす湯治客を想定すると、1日の被曝線量5.3マイクロシーベルトと見積もられるとされている。

5.3マイクロシーベルトを1年毎日と仮定すると、1.934.5マイクロシーベルトつまり約2ミリシーベルトである。温泉地の住人含め、この線量で実際に健康被害が出たという報告は今のところ無い。

リンク
用語の所属
国際単位系
シーベルト
関連する用語
放射線被曝
ミリシーベルト
ナノシーベルト
LNT仮説

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