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マスタードガス
辞書:科学用語の基礎知識 化学物質名・毒物編 (NSUBNP)
読み:マスタードガス
外語:mustard gas
品詞:名詞

硫化ジクロロジエチル。塩化硫黄類とエチレンから得られる有機塩素系の糜爛性毒ガス。化学兵器として使われていた。

分子式S(CH2CH2Cl)2分子量159.08。融点13℃〜14℃、沸点215℃〜217℃。CAS番号505-60-2。化学名bis(2-Chloroethyl)sulfide。別名イペリット。常温では無色〜淡黄色で、無臭ないし独特の臭気を持つ油状液体。

マスタードガス
マスタードガス

芥子(マスタード)のような悪臭をもつためマスタードガスの名があるが、植物のマスタードとは直接無関係である。悪臭はあるが、悪臭防止法などの規制対象ではない。なぜなら、臭いという以前の問題で、吸えば死んでしまうからである。化学兵器の一つであり、化学兵器の禁止及び特定物質の規制等に関する法律(化学兵器禁止法)の規制対象である。

糜爛(びらん)とは、(皮膚が)ただれ、崩れることをいい、皮膚組織を損傷させることを目的に作られた毒ガスである。遅効性で、僅かな量に触れただけで皮膚がただれ水脹れができ、に入れば確実に失明する、危険な物質である。

リンク
原料となる物質
一塩化硫黄
エチレン

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