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大腸菌
辞書:科学用語の基礎知識 生物名・細菌/古細菌編 (BBNM)
読み:だいちょうきん
外語:Escherichia coli
品詞:名詞

人の大腸などに住むグラム陰性桿菌で、通性嫌気性菌。BSL-1(バイオセーフティーレベル1)に分類される。

目次
情報
分類
抗原

細菌類は同一種でもバリエーションが大きく、それぞれの細菌が持つ抗原で分類する。

現在、O抗原、K抗原、H抗原が知られ、それぞれ発見順に1から順番に番号が振られ分類される。

  1. O抗原 ‐ 細菌の細胞膜が持つ抗原の種類で、約180種が知られる
  2. K抗原 ‐ 莢膜が持つ抗原の種類(莢膜がなければ記述しない)で、約100種が知られる
  3. H抗原 ‐ 鞭毛の抗原の種類(鞭毛がなければH-)で、約60種が知られる

記述する場合は、コロン(:)で区切り、O:K:Hの順に書く。

特徴

O抗原の種類だけでも180種(あるいはそれ以上)がある程、多様性に富んだ大腸菌であるが、中には下痢などの腸炎を引き起こすものがおり、それらは病原性大腸菌と呼ばれる。

病原性大腸菌の中でも特に有名なのは、強力な毒素であるベロ毒素を作り出す腸管出血性大腸菌と呼ばれる一群で、大腸菌O157大腸菌O111などである。

染色体は環状構造である。遺伝子工学では、遺伝子を増殖させたりする際に、大腸菌を宿主として使う。

リンク
用語の所属
グラム陰性桿菌
通性嫌気性菌
関連する用語
バイオセーフティーレベル1
ベロ毒素
大腸

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