温泉(硫化塩泉)の含有物質として代表的なもの。入浴剤の有効成分としてもよく使われる無機塩で、芒硝(ぼうしょう)、硫酸ソーダともいう。
無水
「無水硫酸ナトリウム」のほか、「乾燥硫酸ナトリウム」とも。
- 組成式: Na2SO4
- 分子量: 142.04
- 比重: 2.7 (水=1)
- 融点: 884℃ (ICSC)
- 沸点: (該当資料なし)
- CAS番号: 7757-82-6
- ICSC番号: 0952
- 化学名: Sodium sulfate anhydrous
- 外観: 無色または白色の結晶または粉末
- 溶解性:
十水和物
- 組成式: Na2SO4・10H2O
- 分子量: ‐
- 比重: 1.46
- 融点: (該当資料なし)
- 沸点: (該当資料なし)
- CAS番号: (該当資料なし)
- ICSC番号: (該当資料なし)
- 外観: 無色または白色の結晶
- 溶解性:
結晶系は単斜晶系で、無色透明の長方形結晶である。
- 亜硫酸ナトリウム(Na2SO3)
- 重亜硫酸ナトリウム (NaHSO3) (7631-90-5)
- 重炭酸ナトリウム(重曹)(NaHCO3)
- チオ硫酸ナトリウム (Na2S2O3) (7772-98-7)
- ピロ亜硫酸ナトリウム (Na2O5S2) (7681-57-4)
- ラウリル硫酸ナトリウム (C12H25O4S・Na) (151-21-3)
水溶液は中性。
市販の入浴剤の主成分である。
硫酸ナトリウムは皮膚の蛋白質と結合して膜を作るため、湯冷めを防ぐ保温効果がある。また、あせも、ひび・あかぎれなどの治療効果がある。
無水物は吸湿性があるため、乾燥剤に利用される。
十水和物は緩下剤(下剤)にも使われる。水分を蓄えることで便を軟化増大させ、便通を付ける。
この物質は安全性が高い。消防法や毒物及び劇物取締法の適用はない。
外用の他に、食品添加物や医薬品としても用いられており、殆ど害は無いものと考えられている。
- 引火点: 不燃性
- 発火点: 不燃性
- 爆発限界: (該当資料なし)
- 刺激
- 腐食性: (該当資料なし)
- 刺激性: (該当資料なし)
- 感作性: (該当資料なし)
- 毒性
- 急性毒性: (該当資料なし)
- 慢性毒性: (該当資料なし)
- がん原性: (該当資料なし)
- 変異原性: (該当資料なし)
- 生殖毒性: (該当資料なし)
- 催畸形性: (該当資料なし)
- 神経毒性: (該当資料なし)
- 分解性: (該当資料なし)
- 蓄積性: (該当資料なし)
- 魚毒性: (該当資料なし)
関連するリンク
ICSC 国際化学物質安全性カード
用語の所属

無機物
関連する用語

温泉