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肝代謝型 |
辞書:科学用語の基礎知識 薬学・用語編 (BPHAR) |
読み:かん-たいしゃがた |
品詞:名詞 |
薬品の分類の一つで、肝臓で代謝を受けて変化してしまうもの。対するは腎排泄型。
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概要 |
薬は、実際には「ADME」の、吸収されてから排泄されるまでの各過程において、体内の至る所で代謝や分解をされ、大便や尿として排泄される。
従って、肝代謝型か腎排泄型を明確に分けることは難しいが、大まかに分けることで、薬剤を選択したり、用量の調整をしたりする際の手がかりとなる。
特徴 |
肝臓 |
内用薬(飲み薬)の場合、腸管で吸収され血中に入り、全身を巡ることが期待されている。
しかし現実は厳しく、腸管で吸収された薬はまず門脈に入り、そして全身を巡る前に肝臓を通過する。従って、肝代謝型の薬は、いくら吸収されても肝臓で変化してしまうので、未変化体のままで全身を巡らせられる量は少なくなってしまうことになる。
プロドラッグ |
タミフル(燐酸オセルタミビル)のように、プロドラッグとして経口投与し、肝臓で代謝されることで活性体となり抗ウイルス効果を示すような薬品もある。
ただしタミフル活性体は再び変化することはなく、腎臓から排泄されるのみである。従ってタミフルは腎排泄型に分類される。
リンク |
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