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胎盤 |
辞書:科学用語の基礎知識 生物学・器官名称編 (BBORGN) |
読み:たいばん |
外語:placenta |
品詞:名詞 |
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概要 |
母親と胎児の血液を直接交えることなく物質の交換を可能とする臓器である。母は胎児に酸素と栄養を与え、また胎児の老廃物を運び去る。
人間の場合は僅か270日だけ働く臓器、それが胎盤であるが、胎児にとっては最も大切な臓器である。一面に広がる毛細血管の絨毯とも言われる。
特徴 |
寸法 |
分娩時の正常時で20cm程度の円形から楕円形状である。臍帯はその中央か側方に付いているのが正常となる。
重さは400g〜500g程度で、出産までは子宮内で子宮壁に付着している。
機能 |
胎盤では母体側、付着している子宮壁から供給される母親の血液が噴射されており、これをジェット流という。母体の動脈血が胎盤内にジェット流として噴射されると、胎盤の反対側にある胎児側の毛細血管の房に振りかかる。この時、浸透圧を利用し、膜を通して物質の交換が行なわれる。
膜はバクテリアなどを遮る働きがあるが、ウイルスやある種の薬は通してしまう。すなわち母親の健康は胎児へ大きく影響するということである。
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