へびつかい座方向およそ3億5000万光年先にある超高光度赤外線銀河(ULIRG)であり、スターバースト銀河。三つの銀河が合体してできた。
- 座標(2000年分点)
- 赤経: 16h 52m 58.861s (SIMBAD) (赤外線)
- 赤緯: +02°24′03.55″ (SIMBAD) (赤外線)
- 銀経: 020.729019 (SIMBAD)
- 銀緯: +27.291058 (SIMBAD)
- 所属
- 距離
- 赤方偏移: z=0.024323±0.000210 (SIMBAD)
- 光が届くまでの時間: 約3.32億年 (z=0.024323から計算)
- 実際の距離: 約3.36億光年 (z=0.024323から計算)
- 分類: I (不規則銀河)
- 伴星雲: (該当資料なし)
- 規模
- 半径: (該当資料なし)
- 質量: (該当資料なし)
- 光度: (該当資料なし)
- 年齢: (該当資料なし)
- 絶対等級(MV): (該当資料なし)
- 等級
- 青色等級(B): 14.31等
- 黄色等級(V): 13.37等
- J等級(J): 10.304±0.017等
- H等級(H): 9.455±0.018等
- K等級(K): 9.107±0.019等
- u(AB)等級: 15.974±0.017等
- g(AB)等級: 14.128±0.003等
- r(AB)等級: 13.020±0.002等
- i(AB)等級: 12.518±0.002等
- z(AB)等級: 11.987±0.002等
- 視線速度(RV)=後退速度
- 7203km/s(6223.4km/cBeat) (SIMBAD)
- みかけの後退速度: 7203.2km/s(6223.6km/cBeat) (z=0.024323から計算)
- 実際の後退速度: 7257.79km/s(6270.7km/cBeat) (z=0.024323から計算)
- 固有運動(μ): (該当資料なし)
- NGC 6240
- UGC 10592
- MCG+00-43-004
- PGC 28655
この銀河は、三つの銀河が融合してできた銀河である。
まず二つの銀河が合体し、互いの銀河核が融合しかかった頃にもう一つの銀河と合体した。こうした合体のため、二つの銀河核を持っており、全体的に分散した構造をしていて、さしわたし30万光年ほどの幅がある。
銀河の合体には長い時間が掛かるが、1000万年以上後には銀河核のブラックホールは互いに合体して一つの銀河核になると考えられている。
現存する二つの銀河核それぞれから強い硬X線が放出されており、いずれもが活動銀河核であることを意味している。
またスターバースト銀河であり多数の恒星が作られているが、この二つの銀河核の重力などで銀河内の分子ガスが集まるため恒星が作られやすい環境になっているためと予想される。
合体した三つの銀河の銀河核には、それぞれに超大質量ブラックホールが存在していた。
現在、二つ残っている銀河核の中心部にブラックホールはあり、互いに3000光年ほど離れたブラックホール連星となっている。そして、うち片方は650光年ほど離れた二つの超大質量ブラックホールからなるブラックホール連星である。このため、計3個の超大質量ブラックホールによる多重連星系が形成されている。
しかも三つとも太陽の9000万倍以上の質量を持っているという。
関連するリンク
NGC 6240 -- Seyfert 2 Galaxy @ SIMBAD用語の所属
銀河
スターバースト銀河