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SNRI
辞書:科学用語の基礎知識 薬学・用語編 (BPHAR)
読み:エスエンアーアイ
外語:SNRI: Serotonin Noradrenaline Reuptake Inhibitor
品詞:名詞

セロトニンノルアドレナリン再取り込み阻害薬。第四世代の抗鬱薬

目次
概要

前世代のSSRIはセロトニン(5-HT)の再取り込みのみを阻害するが、SNRIはノルアドレナリンの再取り込みも阻害する。

このため効果は三環系抗鬱薬四環系抗鬱薬に近くなり、SSRIに反応しなかった人にも高い薬理効果が期待できる。

セロトニンとノルアドレナリンの双方に影響を与える薬剤だが、SSRIと同様に抗コリン作用が弱く、不快な副作用が少ないとされる。

特徴
種類

日本で承認されたものは、次の順に2種類である。

  1. ミルナシプラン塩酸塩
  2. デュロキセチン塩酸塩
    • サインバルタ (塩野義製薬)
副作用等

SSRIと同様に消化器系に対する影響が強い傾向にあり、吐き気などを催す事もある。そのため制吐剤(吐き気止め)などを併用する事もある。

薬効なし

厚生労働省は2013(平成25)年3月29日、1999(平成11)年以降に承認された新しいタイプの抗鬱薬の投与について、18歳未満への投与は慎重に検討する旨を添付文書に記載するよう、日本製薬団体連合会に指示した。

その中にSNRIもあり、2種類のうち両方とも、効果無しとされた。

これは、海外での臨床試験において、有効性を確認することが出来なかったための措置である。

リンク
用語の所属
精神神経用剤
抗鬱薬
関連する用語
SSRI
三環系抗鬱薬
四環系抗鬱薬
抗コリン作用

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